空港からホテルへ直行。

翌朝、豚子と一緒に銀行へ行く事にした。


豚子が取っておいてくれた部屋はツインだったので、私は泊まっていけと勧めた。豚子は泊まっていった。昔、2人でアメリカ中をあちこち旅した事を思い出した。運転は私、何処へ泊まるかは、その場で決める。費用は全部豚子。どうも最初からそうだった気がする。


翌朝2人で、銀行へ行った。私の2つの預金口座が空になっていると伝えた。行員が間延びした。「ふーん、出金したんだ。全部使ったみたいだね?」 「そう、誰かがね。私じゃ無いわ❗️  私は今年、此処へ来ている今の今迄、日本から一歩も出ていないの。パスポートを見せても良いし、貴方が日本の役所に問い合わせても良いわよ」行員は若い黒人男だった。「分かった、調査部へ報せて返金を請求しておきます」私は拍子抜けした。ヘタリこみそうだったが、椅子に座っていたから大丈夫。では、これで、という顔をされた。豚子が「今から警察に届けるんだけど、此処の警察が良いかしら? 居住地の警察が良いかしら?」若黒男はチョッと詰まってから、此の市の警察に、だがうちの調査部できちんとして保証すると思います、と言った。


2人でひとまず退散。

2人でホテルへ戻り、ホテルのコーヒーを飲んだ。豚子が、昼は何か美味しい物を食べさせてちょ、と言った。「うん、何が良いの?」「チオパニ」「塩パン? パンツ喰うんだ?」2人で弾けた、大笑い。泣きそうだった。だが未だ分からない。


ホテルのレストランで食べた物は写真に撮らなかったが、コスコ版なら、此れ。