私は、元からボストンなんかに住みたくない。

住むんなら、東京かニューヨークだ。


が、降って湧いた “やんごとなき事情” によりボストンに永住する羽目に陥った。亡き母が仕掛けていったみたいに思えた。母は父や妹とボストンへ来て、私と豚夫の結婚披露宴に出た。其れからニューヨークの新居を見て数日を過ごしてから日本へ戻った。其れから間も無く癌と診断され、アッと言う間に亡くなった。えーん そして妹と私は、母の個人名義の財産のうち、主に預貯金を2人で相続した。その額が、ニューヨークの不動産を買うには全く足りなかった。しかしボストン近郊なら、ギリギリ行けそうだった。それで、私達夫婦はボストン郊外の一戸建てを探し始めた。


豚夫とボス豚子が、いたく喜んだ。

お前等、姉弟か?


豚子は我々夫婦の物件選びには口を出さず、名義の事だけを言ってきた。

「旦那と共有名義にしたらダメだよ。Tenancy in Entirety は絶対ダメ。最悪だよ。変鯛アッチーはダメだよ。ちゃんと覚えとくんだよ。Joint Tenancy も絶対ダメ! 要は、おみゃさ1人の名義にするか、東京のオトンかイモちゃと共有名義ならエーけど」

「そんな英語は分からないよーん。あれ(=豚夫)が母国語だから、仕切っているよ」ボス豚子が、珍しく悲しげな顔になったので、私は心配になった。だが、全て滞りなく、我々の一戸建ての家は、切っても切れない100%夫婦の共有財産として登記されていた。平屋建て。愛と平和のインピョハウス。(^_−)−☆


住居好き必見、一軒家の建築様式の違いをイラストで解説するとこうなる「テューダー様式」「コロニアル様式」など、住居の様式について「何となく聞いたことがあるけれど、詳しい違いは実はよくわからない」という人も多いはず。ということでで、アメリカの一軒家の建築様式の歴史的変遷と、それぞれの建築様式がどのように違うのかが、イラストでわかりやすく解説されています。リンクgigazine.net

トラディショナルランチ(伝統的な農場)は建物がボックス型もしくはL字かU字型になっており、切妻屋根もしくは寄棟屋根で、ひさしは幅広。間取りはシンプルでガレージがあり装飾は最低限です。


ボス豚子にはボストン大学で会った。私はESL、豚子は応用数学だか何かをチョロチョロやっていて、河馬夫と結婚していた。有る日、アダルトスクールで不動産屋の免許を取るコースが有るから一緒に取ろうと言ってきたので「何?アダルト・ビデオに出るの? 良いよ」と言ってやって、一緒に取った。😅  其の後、豚子は不動産の免許を取ったらしい。そういえば、私と豚夫の結婚式にただ一人、証人として参列したのは豚子だった。3人だけの結婚式。そのくせ、私達の結婚披露宴には来なかった。