廓然無聖

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廓然無聖

 悟りっていうのレベルあったり光だのキリストだのいうものと無縁です。

如何なるか是れ聖諦第一義。達磨云く、廓然無聖。

仏教に入れあげてせっかくの国を滅ぼした梁の武帝は、天花乱墜して、
地黄金に変ずという境地に達した、これをもって問うに、かくねんむしょう、
がらっとしてなーんもないよ、個々別々だって、なんだと、せっかくの仏教を、
活仏といわれるおまえさんが、

朕に対する者は誰そ、達磨云く、不識。

知らないっていうんです。

花や空の雲のように知らないんです、若し花はわたしは菊で、
くだまきという種類でなんの太郎兵衛が飢えて肥やしはどうで日照時間はどうで、
いえ弥彦の展覧会に三等を取った、上を見ればきりもなし下を見れば切りもなし、
もうこのへんでなど言い出したら、それっきり花なんぞ見る気がせんです、

わかりますか、人間だけです、知っている分がみんな嘘なんです、
人類三百万年うそと悲惨のがらくた。

知らない人になって下さい、そうしてどうか地球ものみなのお仲間入りして下さい、
お釈迦さまの願いです、

仏教とはなにか、かくねんむしょうです。