落着の時節
 
>落着の時節は、これは皆違うんでしょうね。

そうですね、絶体絶命と言いますか、どんずまりと言いますか、
どうにも身動きとれない自己に出会う、自己の限界に出会うといった、
体験から、自分から向かうものが落ちてくる、
自然な流れに任せるものが出てくると言った事でしょうか。

そういった点から言えば、不安神経症とかの葛藤や悩みも、
ありがたいと言うことに成ってきます。

どうにも不安からは抜け出ることは不可能だと心底観念した時、
何か解るものが出てくると言うことですね。

自力と他力ですか。
他力と言うことも、簡単なようで、なかなか難しいものです。
自力の限界に出会って、初めて他力と言うことが見えてくるわけで、

しかたない、不安と共にいくしかない、地獄と共に行くしかない、
どうにも守ろうとしても、守れなかった、がたがたの自己のまま
行くしかない、こういった実に情けないものと言うことでしょうか。

ただ実に情けないもの、のなかに、情けなくない喜び、安らぎがある。
観念した、不安真っ只中に、思いがけない、安心がある。

だからまあ、悩みさんありがとう、不安さんありがとうって、言うわけです。

>なかなか抵抗して納得できないながらも
 ......まだ
 すきっとした秋空のようなものを
 求めている私です。

そうですね、様々な自分が現れては消えていきます。
自己を限定せず、決め付けず、やって行きましょう。