英語と仕事と子育てと。 -25ページ目

英語と仕事と子育てと。

こどもの考える力を育てたい親の気づきブログ。
仕事で英語使ってたり、海外ドラマ好きなので英語関連の話なんかもします。

クララさんへのインタビュー第1部第2部の続きです!

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1。ドイツの学校での授業の様子を教えてください。

州によって教育制度が違います。文部科学省にあたるところは州毎にあるため、テスト、特に卒業試験の方針が州によって違います。バイエルン州では卒業試験の課題は州が出すので生徒全員が同じ試験を受けており、勉強も厳しかったけど、私の州は中央試験がなく、その分は緩かったですね。

私のところでは英語の授業は小学5年で始まりました。授業はすべて英語で行われます。テキストでは、LindaとScottがある街に引っ越してきて、その街の紹介がされたりします(リンク先10ページ目参照)。
丸暗記させられながら、クラスの前で発表させられたり話すことが多かったですよ。テストでは "What do you see on the picture?" といった問いに対して、作文をしたり、穴埋めの問題がありました。

中学校になると、テストが違ってきます。--- 当時マイケルジャクソンのスキャンダルがあったんです。そのことについて先生がタブロイドとガーディアンを買い、生徒には新聞の名前を伏せて記事を見せ、どちらがタブロイドの文章か、ガーディアンの文章か、という問題をテストで出されましたよ。きちんとその理由も書かなえればいけませんでした。あと、国語はすごく楽しかったです。短編の物語の最後を切り取って、この続きを書きなさい。という問題もありました。そして、どの教科でも選択肢問題はありませんでした。選択肢問題を私が初めてやったのは、日本語の授業を受けたときでした。翻訳問題も大学の日本語の授業ではじめて見ました。


2。選択問題がないというのは、日本とはかなり違いますね。

ええ。評価方法についてもかなり違うと思います。英語の授業に限ったことではありませんが、高校では発言しないと成績落ちる仕組みでした。成績の3分の1がテスト、3分の2が発言だったかな。化学の授業では本当にわからなくて私は質問ばかりしていました(笑)。


3。テストも評価の仕方も興味深いですね。ではドイツの大学入試はどういうものですか?

ドイツでは、大学入試は芸大・美大以外は基本的にありません。高校の卒業試験が日本の大学入試にあたる試験です。州によって異なりますが、私は4つの教科(自分の専攻)のテストを受けました。専攻の国語と音楽は、それぞれ、朝8時から12時半までのあいだのテスト。それぞれ一つや二つの問題だけに対して長文で書いて答えるというものです。また別の日に3つ目の教科、私の場合は歴史でした。三時間にわたって、ひとつの問題に対して文章で書いて答えるものでした。4つ目は数学の口頭試験が30分でした。問題の答えを、黒板に書きながら先生に説明するんです。その試験と、三年間の成績で総合評価が決まる。その平均点によってはすぐに医学部(目当ての学部など)に入れるか、待たされるか等々が決まります。


4。語学学習に関して、辞書はどんなものをどんな風に使っていましたか(いますか)。

通訳と言う仕事に就くまで、私は電子辞書アレルギーでした。授業で引くと、授業の話はついていけなくなってくるからいやでしたね。そのときは、研究社の英和・和英の分厚い辞書をずっと持ち歩いていました。あと、あまり意味がつかめない単語はインターネットで画像検索するとわかりますよ。私も分厚い辞書でひいてもよくわからなかった単語の意味をイメージ検索したら、わかりました(笑)。


5。日本の英語教育についての印象を教えてください。

日本の英語教育は自分は受けた事がないけど、「過保護」という印象ですね。私がなるほどと思った論文は上智大学の先生のものです。日本の英語教育を水槽(保護されている環境だけで行われ)にたとえています。水槽に対して、社会は大海原であって、社会に出ていきなり泳いでおいでって言われる。まさしくそのような感じだと思います。

6。社会に出て、仕事をする上で英語の他に重視すべきだと感じるものは何ですか。

理系のひとは国語が苦手な人が多いのはどの国にも共通しています。でも、国語をきちんとしなければ、将来エンジニアになっていたって、仕様書とかを書くときにしっかりと意味の通るような内容が書けなくなってしまう。そういう仕様書を見て(日本語から外国語に)翻訳・通訳する時に、よーく思います。結構トラブルの原因にもなってしまうんじゃないかな。理系の人にも国語力はしっかりつけてほしいですね(笑)。


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いかがでしたか?

クララさんはTwitterなどで、日本人も答えに困ってしまうような質問、核心をつくような良い質問をよくされます。そういう疑問に思う力・質問する力は、クララさんがドイツで受けてきた教育の背景も影響しているのではないかと思いました。また国語力の重要性についても納得。知的なだけでなくバイタリティがあってオシャレで楽しいクララさん、インタビューを通してますます彼女の魅力を知ることができました。今後の活躍にも期待しています!

※クララさんへインタビューした際、語学や教育の話に花が咲き、長時間にわたり興味深いお話をしていただきました。インタビュー記事はいったんここで区切りますが、皆さんにお伝えしたい話はまだまだあるので、今後は不定期にクララさん関連記事としてお届けしたいと思います

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翻訳・通訳・ブロガーとして活躍中のクララさん。彼女へのインタビュー続編です!(第1回目の記事はこちら)。

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イギリス留学後、奨学制度で日本へ来たクララさん。


1。クララさんにとって、語学学習とはどんなものですか?


階段を上る感じですね。最初は簡単に一段一段簡単にあがれるけど、そのうち次の一段まで長かったり、壁となる多き段差に何回もぶちあたったり、「これじゃ一生上れない!」と思ったら、その後(一段上に)立っていることに気づいたり。


2。語学学習する上でのヒントやコツみたいなものは何でしょうか?


何より、学習している言語について、夢中になることがあればすごく上達すると思う。例えば、私の日本語のクラスの同級生には、どうしても大好きなアニメの内容を聞き取りたくて習っている女の子がいました。実際、彼女はそれで聞き取れるようになっていました。私の場合は、デンマークの映画に夢中になって、デンマーク語の勉強をし出したし。また、日本のドラマをよく友達に借りて見ていましたが、そのドラマの中で、「ただいま」「おかえりなさい」というちょっとした挨拶が聞き取れるだけで、ああ、このことば知ってる!と嬉しかったです。自分の勉強した単語やことばをそうやって再認識できるようなことがあれば、上達するきっかけになると思います。ちなみに、金八先生のドラマでは「人」という字を覚えましたよ(笑)。最近では、落語が日本語の上達を後押しするきっかけとなっています。落語は大好きです。


言語を単に道具として見なしているとつまらないと思います。自分の関心のあるもので英語版のものはたくさんあるはずです。英語版のプレイボーイでも何でも(笑)、そういうものを活用すれば、上達具合も違ってくると思います。



3。英語がなかなか上達しない、という状況になるのはなぜでしょう?


例えば、ヨーロッパの中で英語や他の言語が上手なのは北欧やオランダ・ベルギーのようなちいさな国の人達です。本当に必要だから上手になると思うんです。国境を超えたら自分の国のことばは通じない、経済も回らなくなってしまう。だから、当然のように必要になってくる。また、インドでも何カ国語か話せる人はたくさんいます。多言語の国で、奥さんが違うことばを話しているからコミュニケーション上絶対必要になってくるというケースもあるわけです。一方、日本は豊かな国で、努力しなくてもなんとか生きていける。エレベター式の学校ではさほど苦労もしない。英語で苦労するような環境にいないので、(上記のように夢中になるようなことが無い限り)上達も難しいのはそういうのが原因だと思います。



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いかがでしたでしょうか?ここまでのインタビューで、私がクララさんから受けた印象は


・一度興味を持った歌詞やコメディの内容を丸暗記しちゃうくらい夢中になっていた。真剣具合が単なる勉強と違う。

・わからないからこそ強く「知りたい!」と思っている。また、悔しさをものすごいバネにしている。

・道具として見ているだけではなく、語学そのものを楽しんでいる。


ということでした。彼女の楽しむエネルギーをお裾分けしてもらったので、私も英語の学習がもっともっと楽しくできそうです!

次回は、クララさんが受けてきた授業のエピソードご紹介!日本の授業との違いをお楽しみください♪


外国語を流暢に話す人達を見ると、その人がどうやって習得してきたのか知りたくなりませんか? 外国語を好きになったきっかけや、習得までに至った勉強方法やエピソードというのはひとりひとり違うものを持ってるわけで、そういう方達に詳しく話しを聞きたいと思いました。

ということでこのブログでは、語学習得のヒントを達人たちから得るためのインタビューをしていきます!まず、語学の達人として真っ先に思い浮かんだのはクララさんでした。彼女のブログ「八百八町」(http://eighthundredandeighttowns.typepad.com/808-towns/はCNNでも取り上げられ、BLOGOS(http://blogos.com/) にも記事が掲載され、ツイッターでも人気のひと(@808Towns)!英語はもちろんのこと、日本語に関しても私なんかよりよっぽど言葉を知っています(本当に)。

クララさんには7月17日に某所でインタビューさせてもらいました。内容は複数回に分けて連載していきます。

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1。今はどんなお仕事をされていますか?また、クララさんが話す言語を教えてください。

首都圏を中心に翻訳・通訳・ライターとして活動しています。ドイツ語・日本語・英語間では通訳が出来る程度、フランス語・デンマーク語は字幕なしで映画が分かって、簡単な会話なら出来ます。読む・聞くことに限定すれば、オランダ語・ノルウェー語・スペイン語。字だけわかる言語としては、ハングル・ロシア語・ヘブライ語もあります。


2。日本語や英語に興味を持ったのはいつ、何がきっかけでしたか?

日本語について:16歳のときMTVヨーロッパの「The Pulse」という番組のエンディングをピチカートファイブが歌っていたんです。始めは誰が歌っていたのかわからなくて、MTVの事務局まで問い合わせました。それでピチカートファイブだってわかって、CDを買って、ローマ字歌詞カードを読みながら、歌を全部丸覚えしたんですよ。曲は" Twiggy Twiggy(http://www.youtube.com/watch?v=ywhm_9UTtR0)でした。【ここで彼女のiPodに入っている曲を流してくれました】。当時は意味もわかっていなかったんですが、今聞いて「ああ、こういう内容だったんだ」って思いますね(笑)。

英語について:これも16歳のとき、シュールなコメディの「モンティ・パイソン」をテレビで見て夢中になりました。今でも覚えてますが、木曜の夜10時25分から放送していましたよ!見ている途中でパパが何か口を挟むと「うるさい!」と言って集中していたので、じゃあ、木曜日は(クララが集中してモンティ・パイソンを見ている)リビングを避けましょうね。と家族は皆早く寝てたんですよ(笑)。高校のホームステイプログラムでイギリスに行ったときには、モンティ・パイソンのCDなどを買い集めました。これも大好きで、コントも歌もよく丸暗記しましたね。多分今でも覚えています(笑)



3。日本語を本格的に勉強することになったのはなぜですか?

高校のころ音楽専攻だったので大学も音大に入ろうと思っていました。でも目指しているところが超難関学科で、先生に中学校の音楽教師になるのはやめるように言われたので、何か違うことをやろうと思いました。ずっと音大の入試の勉強をしながら、何か違うものを勉強しようと思ったんですが、英語やヨーロッパの言語は似ているので、全く違うものにチャレンジしたいと思いました。そこにたまたま友人にドイツと日本のハーフの齋藤さんがいたので、齋藤さんに日本語を教えてもらうことに。そこから日本語の学習が始まったんです。その友人がもしキムさんという人だったら今頃ハングルを極めてソウルにいたかも知れないし、チョウさんだったら上海にいたかもしれないですね(笑)。


4。その後、イギリスへ留学されたんですよね。

ええ、当時のドイツの大学制度は、とてもじゃないけど日本語を話せるようなものではなかったんです。あと、当時つきあっていた彼(アイルランドとドイツのハーフ)から「(君のドイツなまりの)英語がかわいいね」とよく馬鹿にされたのがとても悔しかったのと、田舎町に戻りたくないのとで、イギリスへ行こうと思いました(笑)。イギリス留学時代より前にデンマークの映画にもハマっていたから、それを大学で勉強して、デンマーク語を2人制のクラスで受けてかなり上達しましたね。日本語会話のクラスは6人毎にわかれて行われ、それも良い授業でした。日本語が上達したなぁと感じたのは、日本の大学よりむしろこのイギリスの大学でしたね。A4の1ページの作文に対して、3ページも赤ペンでコメント・指導をしてくれていました。その日本人の先生とは今でもおつきあいがあります。あと、大学の卒論は多和田葉子(芥川賞受賞作家)が書いた「犬婿入り」についてでした。学生時代は日本語の観光ガイドのアルバイトもしていましたよ。
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まずはここまで。まだまだクララさんのお話続きます。次回はクララさんからの語学習得のヒントもお伝えしますよ!