ここは移転してきたばかりのペットショップ。
まだショーケースもないから
僕らはみんな小さな段ボールに入れられていた。
お店の人は優しいけれど、
子猫も子犬も周りはみんな泣いている。。
小さな小さな段ボールの中で
毛布をかじるくらいしかやることがない。
おじさんは一人遊びが上手だねって褒めてくれるけど
もう少し広いところで遊びたいよ。
「マルプーっていますか?」
閉店時間ギリギリに女性の声がして
僕が箱から出された。
お店のおじさんが一生懸命説明している。
僕はどうやらマルプーなのにチワワっぽくて
色素も薄く、縁起が悪いとされる白足袋を履いているから
もうすぐ本社に戻されるらしいんだ。
彼女はすぐに僕に尋ねた。
「お家一緒に帰る?」
僕は必死に彼女の顔を舐めた。
彼女は少し迷惑そうな苦笑いをしながら帰っていった。
もう会えないのかなぁ。。
僕は車で運ばれた。


