それはあまりにも突然なことだった。

久しぶりの感覚に、自分でも戸惑った。



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私はJオタである。
それでいてミュージカルオタクでもある。

12月、最推しのJグループからひとり脱退があり、(いうまでも無いこと言ってる)
残ったメンバーでの活動が不透明すぎる数ヶ月があった。
正直、モチベーションが上がらない。
まっったく上がらない。
12月の舞台公演の映像が発売された際に、同じくグループを応援する仲間と集い、鑑賞会を開いた際には楽しく過ごしたけれど
実のところ、自分のところに届いたBlu-rayはいまだに未開封のままである。

このたび、10周年の際のアルバムがサブスク解禁し、新体制でのシングルも発売となる。
サブスクに関しては、ほかGの間でも大変評判が良いし、新曲も楽しみだ。
その後…アルバムは?今年のツアーは?と
強欲にもいろいろ求めてしまうのだけど
一応、消えかけた火を消さずに済んでいる状態といったところである。


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さて、その数ヶ月の間、抜け殻にならず生きていけたのは、ミュージカルの存在があった。
いちばんは、2019年から再演のたびに観劇している、韓国発祥のミュージカル「SMOKE」だった。
浅草の小劇場にて、演者の吐息さえも伺えるような至近距離で、息もつかせぬ歌の応酬を目の当たりにする。私の観劇史上、いちばんと言って過言でないほどエキサイティングな体験ができる演目だ。
繰り返される公演の中で、その演目のファンのことをタイトルにちなみ「愛煙家」とよぶ。

あらすじ

誰かの部屋。

家具、調度品はどれも古びているが、趣味がよく、戦前のモダニズムを象徴している。

そこにふたりの青年が、目隠しをされた女性を連れてやってくる。

<超(チョ)>、27歳。実年齢よりずっと大人びて見える。世の中の全ての生を見透かしているよ

うな目。彼は絶えず詩を書いているが、誰も彼の詩を理解することができない。

<海(へ)>、27歳。だが知性は14歳で止まっており、年齢よりずっと幼く見える。彼は絶えず絵を描いていて、海を描きたいと思っているが、一度も海を見たことがない。

ふたりは三越デパートの令嬢だという女性<紅(ホン)>を誘拐してきたのだ。身代金で、海に行くために。

だが目隠しを外された〈紅〉は、<海〉を見ると懐かしさの入り混じったような複雑な表情を浮かべ、

「私よ、判りませんか?」と言った・・・


出演者は3人。それぞれの役に3〜5人のキャストがいて、総勢12人で全95公演。1月の下旬から3月末までなかなか長いこと公演があった。

初演から参加しているキャストもいたが、ほとんどが今回オーディションで役を勝ち取った実力者ばかりだった。

キャストの組み合わせはかなりあるわけで、それぞれが違って、それぞれ良い。なので何回も通ってしまうという方式だった。


他の演目でもよくみかける俳優さんもおり、わりと好きで応援している方だったので、最初のはその方を中心にチケットをおさえたりなどしていた。

そのうち、全部のキャストを見てみたい気になってきて、そこで彼に出会った。


この演目で私がいちばん好きな役は「海」という役。登場した時は14歳で、ストーリーが進むにつれ27歳の青年になって、退場する時は大人なわけです。そのギャップが私の大好物なもので

歴代の海役にも惚れ込んできた経緯があるんですね。

その彼も海役。

キャスト名を見た時は「外人?日本人?」

失礼ながら初めて聞いた。

早速検索かけてみたけど、どうやら芸歴は長くなく、出演作品も少ない。

初めてに近いミュージカルだという。

ここで危険信号を感じていた私…

ミュージカル初体験!みたいな役者に散々ガッカリさせられてきた過去がある。

意気込みだけじゃダメなんだよ、

頑張ります!頑張ったね、で終わらせられる話じゃない。

ちゃんと満足させてくれるんでしょうね?とややきびしい面持ちで観劇に出かけた。





第一声から惚れた

歌、ウマっ!!

海かわいい…かわいそう…

海はたいへん母性本能をくすぐる役柄です


もう目が離せなかった。

ストーリーは

大変重苦しく、苦痛と苦悩に満ちているのだけど、最後には笑顔で飛び立つことができるのですが

私の席は海が満面の笑みを差し向けてくれる席でして(そういう振り付けです)

まるでファンサもらっちまった!!って

気持ちになってしまい惚れた。

その後のチケットはもう主に彼中心。



2月3月、いろいろありましたよ…

家族はコロっちゃうし、(でも私だけピンシャンしてたの、ホントすごいと思う)

末っ子は受験あるし、それに伴い卒業式とかあるし(雪降った)


その隙間を縫って、かなり通った。

いや、でも頑張ったらもっと通えてたはずだな…

後悔もある


先日は大千穐楽のもようを納めた映像の配信もあった。

ほんとうに2024年のSMOKEが終わってしまうんだなと悲しかったな。。



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と、ここまでで深夜に目が覚めてしまうほどのめり込んだ要素はなさそうな感じなんですけど


入沼の原因としては…

公演の合間を縫ってめちゃくちゃ検索した。

日頃から言っていますが、検索をし始めたらなんですよ。

過去に何度も同じようなことをしてる。

都度、深い深い沼に沈んできた。

わかってたのに、知りたくなっちゃった。


彼は今回ミュージカルで初の役付きでしたが、

他にも、めっちゃ踊れて、カリフォルニアの大学にダンス専攻で学んできているのだそう。振り付けなんかもできるらしい。

R&B系の歌唱が得意で、歌も出していることがわかった。これがミュージカルの歌唱とは全く違って、すごい良いの…

そのうえ、絵を描いたり、デザインなんかもする。

多才!!

なんか、まだまだ引き出しありそう

ぜったい有名になる!

もっと知りたい!

そう思った。


⭐︎

SMOKEの大千穐楽を終え、しばらくしてから、とあるライブバーにて、彼がゲスト出演するという知らせが舞い込んだ。

ライブバーって行ったことない。

でも、彼の生の歌唱を聴きたい!

推しのパワーってこういうとこなんだよね、

日頃躊躇してしまいそうなことも、背中押されて挑戦してみたくなる。

すぐにチケットをおさえ、

人生初ライブバーを体験してきましたが…

思ってた以上にコンパクトな空間で、すごい至近距離で彼の歌を聴けて、幸せの極みだった。

そこでの発見は、彼は喋っている時と歌い始めるとき、スイッチが入ったように別人なこと。

イントロでグッと世界に入り込む感じがカッコ良すぎて目が潤んだわ。

私はギャップに弱いタイプの人間なので、そこで更なる沼へと堕ちたんでしょうね。

数日間、胸の高まりはやまず、眠りも浅く、深夜に溢れ出す思いをブログに吐き出したりなどするまでに。



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今月末、また彼の出演する舞台がある。

秋にもミュージカルの出演が決まっている。

行くわ。

行くわよ。

なんなら遠征も視野に入れてる(烈火)


全力で推す気満々

いますっごく楽しい。




しかし、ちょっと気になることもある。

私のこの非常に暑苦しく、熱烈すぎる勢いで彼を推すのは正解なのだろうか?

だって彼はアイドルじゃない。

役者さんってどうやって推すんだろう。

距離感がいまいちわからない。


少し前に、「推しに認知され、その後ブロックされ、出禁になった記録」なるものを読んだ。

その筆者は数々の反省点を挙げていたが、それは正解なのかはわからない。

自分の言動の何が、推しにとってアウトになるのか

私ははしゃぎすぎず、見極めなくちゃいけない。


ただ彼に活躍してほしい。

いつまでも応援していたい。



願いはただひとつなんだけどね



こちらがその彼です〜

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