1月11日でございます。
 
ちょっと早いですが、1月14日は特別な日です。
 
私の後輩が会社で仕事中に災害に遭い、命を落とした日です。
 
厳密に言えば同じ職場で働いていた訳ではありませんが、同じ交替職場という意味では、タイミングが違えば私が命を落としていたかもしれないという事。
 
「紙継ぎ」という作業が少しでも順調にできるように体を機械の中に入れて作業をしている時に機械が動き出してしまって、頭を機械に挟まれてしまい、彼は戻らぬ人になってしまいました。
その日、私は夜勤でしたが、当時の中番で欠員が出ており、欠員補充のために4時間早出。出勤してすぐに会社の異様な雰囲気に驚いた記憶が今でも蘇ってきます。
 
当然、彼の死を無駄にしないためにも、会社として取り組める安全対策は取ってきました。
私も、安全については特に五月蠅く後輩に指導をしてきたつもりです。
 
そして、尊い命を無駄にせず、この災害を風化させないためにも、毎年、黙祷を全社で捧げています。今日、被災された時間とほぼ同時刻に黙祷を捧げました。
 
被災設備は昨年、老朽更新で更新されましたが、このような災害があった事は絶対に忘れてはなりません。
 
安全は何よりも優先されなければなりません。そういうつもりで私も部下に指導してきたつもりです。
 
でも、最近は悲しい事に風化が進んでしまっています。
 
労働災害についても、品質問題についても。教育はしているつもりでも、なかなか理解してもらえない。
 
どうしたら理解してもらえるか・・・。最近、とても悩んでいます。自分が異動してから特に伝わらなくなっています。自部署も満足にコントロールできていないんですから、他部署のコントロールなんてできるわけもないんですけどね。。。。
 
ただ、これだけは理解してもらいたい。
「今、決められているルールには、理由やキッカケがあって決められた」と。
 
安全や健康は、何よりも優先されるべきだと。
 
災害やトラブルが起こって喜ぶ人なんていないんですから。
 
そんな事を考えながら、3年前に被災された彼のご家族から頂戴したワインを飲みながら思っております。
 
被災された彼に献杯。
 
ご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、二度と同じ災害を起こさないよう努力することを再度誓います。
 
 
 
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