前に書いた夢(寝てる時に見る方ね)の話の続き。


******************↓夢の内容↓******************

振り向いた目の前に血だらけのワンピースを着て、
口まである前髪で表情が全く見えない女性が立っている。



やばい!

この女がみんなを殺したんだ!



直感的に危険を感じる。

でも、目の前には大量に人を殺したであろう女がいる。

そんな危険な女をスルーして部屋を出れるのか?

無理だ。

怖い。


ふと、背中に当たる冷たい空気を感じ、窓が割れていた事を思い出す。


ここは何階だっただろう?

恐怖で頭が回らない。

もし、飛び降りれない高さだったら女に背中を向ける事になる。



女は動かない。



女に背を向け、窓の外を確認。



高い…。




と思ったと同時に聞いた事のないような不快な奇声が背後から聞こえる。



殺される!



俺も「うわぁ」と大声を出して女を振り払い、部屋の外に飛び出す。


後ろから奇声を上げながら女が走ってくる。


中庭を囲むホテルの廊下を走る。


その途中、階段を見付け、何階分かを駆け上がる。


ふと、女の声が聞こえなくなった事に気付く。


後ろを振り向く。


女はいない…。


少し安心し、階段を上るのを止めて、ホテルの廊下に出る。

ホテルの中庭を挟み、俺の正面。

女は奇声は上げず、ずっとこちらを見ている。


どうしよう…。


そんな事を思っていると、ゆっくりと女が動き出した。

女と逆方向に逃げようとすると女は走り出す。


速い。


俺の2倍はあろうスピードで走ってくる。


このままだと追い付かれる。


ホテルの部屋の扉に並んでエレベーターの扉が見える。

エレベーターのボタンを叩く。

軽快な音と共にエレベーターの扉が開く。

エレベーターに駆け込み、扉を閉じるボタンを連打する。

エレベーターの扉が閉まる。



女はいない。



エレベーター内に違和感を覚える。


???


階を指定するボタンがない。

あるのは扉を開くボタンと閉めるボタンだけ。

エレベーターは全面ガラス張りになっていて、外の景色からも上昇しているのが分かる。

エレベーター上もガラス張り。

上を見ると、同じくガラス張りの巨大な塔の中をエレベーターが移動しているのが分かる。


しばらくすると、軽快な音が鳴り、エレベーターの扉が開く。

塔の頂上はさして広くない展望台のようになっている。

広大な景色と共に、もう一本の塔が見えた。



もう一本の塔の展望台に女が見えた。

女が再度エレベーターに乗ったのも見えた。



来る。



また、俺を追ってくる。

このままここにいたら殺される。

展望台は普通であれば立っていられないほど高い場所にある。

飛び降りる事なんてできない。

他に部屋もない。

武器になるような物もない。

女は今このエレベーターに乗ろうと移動してるだろう。


そうだ。


この塔のエレベーターは1台だけ、俺が乗ってしまえばいい。

急いで再度エレベーターに乗り込む。

階は選べないが、扉を閉めるボタンを押す。

エレベーターが下降し始める。


暫くすると軽快な音と共にエレベーターの扉が開く。

目の前には中庭。

女の姿はない。

今の内に逃げなければ。

ホテル正面の門に走る。


開かない。


門は一枚の鉄板のように動かない。



その時。



女の奇声が遠くから聞こえた。



少しずつ近づいてくる感じ。

振り向くと、さっきまで俺が乗っていたエレベーターが再度下降している。

エレベーターの中には女。



もう、嫌だ。

誰か助けてくれ。

「誰か~!」

と叫びながら訳も分からずに女が乗っているエレベーターと逆の方向に走る。

ホテルの建物とホテルを囲む塀の隙間に無理矢理身体をねじり込む。

この先が何処に続いているかなど分からない。

少しでもあの女から離れたい。

何処に行けば俺以外の人がいる。

何処に行けばまともな人がいる。



???

もしかしてもうこの世界には俺とあの女しかいないのではないのか?



そんな事が頭を過ぎり、更に怖くなる。

ホテルの建物とホテルを囲む塀の間を必死に進むと、急に塀が消えた。

目の前は断崖絶壁。



終わった。



「もう逃げ場はない」と悟る。

きっとこの後に女の奇声が聞こえて、俺は追い詰められるんだろう?



ほら、聞こえた。



そして、この場で女に殺される。

もしくは、女から逃げようと断崖絶壁から落ちて死ぬ。



もういいよ。



こんな状況から逃れるられるなら死んでもいい。



女が目前に迫る。



女の腕が俺の両肩を掴む。



冷たく、重い腕。



長い前髪の隙間から目玉の無い真っ黒な窪みと視線が合う。



不思議とあまり恐怖は感じなくなった。



その時。



「そこまでだ!」



ホテルの建物とホテルを囲む塀の間から茶色の帽子とコートを着た男が現れる。

何処かで聞いた事のある声、見覚えのある顔。






愛川 欽也だ。






助かった。

俺は膝から崩れ落ちそうになりながらキンキンに駆け寄り、抱きつく。

後ろを振り向くとそこにはもう女はいなかった。

******************↑夢の内容↑******************



以上、2部に渡ってお送り致しました。

まぁ、文章にするとあっさりな感もあるのですが、
実際に夢を見てる俺としては、この夢が体感的には半日位あるように感じるんです。

この夢を見た朝は変な汗びっしょりで、何度も見る夢の中でも朝起きた時の疲労感はダントツですよ…。


ちなみにこの夢を見てからはキンキンがちょっと好きになったのは言うまでもありません。

今でも「アド街」とか見ると何だか安心します。