「行けない」には、ちゃんと理由がある


朝になると、「お腹が痛い」「行きたくない」と言う子ども。

最初は「また?」と思ってしまう日もありました。

でも、何度も繰り返すうちに気づいたんです。

――これは怠けではなく、助けを求めるサインなんだと。


これはあくまでも私観点であり、私の経験を元に書いています。

いじめは、外からは見えない傷を残します。

言葉のトゲ、無視される痛み、仲間外れにされる孤独

それらを毎日受け続ける子どもは、

「学校=怖い場所」になってしまうのも当然のことです。


親としては「行ってほしい」「逃げてほしくない」と思う気持ちがあると思います。

でも、学校に行けないのは弱さではなく、心が限界を迎えているサイン。

そこをまず、認めてあげて欲しいです。


子どもがつらい時期には、「何かしてあげなきゃ」と焦ってしまいます。

でも、無理に励ますよりも大事なのは、安心できる居場所をつくること。


たとえば──


  • 無理に理由を聞かず、「そっか、今日は家にいようか」と言ってあげる
  • 「学校行かなくてもいいんだよ」と伝えて、プレッシャーを減らす
  • 何も話したくない日は、静かに隣で過ごす



そんな小さな関わりが、心を少しずつほぐしていきます。




「いつか行けるように」ではなく「今を生きる」



つい、「また行けるように頑張ろうね」と言ってしまうかもしれません。

でも、焦らなくていいと思うんです。

“今”を安心して過ごせることが、次の一歩につながるから。


学校に戻ることだけがゴールじゃなく、

笑顔を取り戻すこと、心が元気になることが一番大切。

その先に、「また行ってみようかな」という日がきっと訪れます。


子どもがいじめで傷ついたとき、

親も同じように心を痛めています。

でも、あなたの存在が、子どもにとっての「安全な場所」です。


何もしなくても、そこにいてくれるだけで救われる。

――それが、いま子どもが一番求めていることかもしれません。