結婚して半年が過ぎたころ、旦那が入院、手術するになった。
昔から扁桃腺が大きく、菌が入るとすぐ高熱が出てしまう。
扁桃周囲炎といって、抗生剤を飲む位ではなかなか治らず、抗生剤点滴を数日に渡って
受けなくてはならなかった。
なので、思い切って手術で扁桃腺をとることにした。
傷口が大きかったので通常よりも長い入院となった。
入院中毎日、舅姑と待ち合わせをしてお見舞いに行く。
お見舞いと言っても朝から晩まで、面会が可能な時間、ずっと病院にいる。
当然することもなく、院内を散歩し続ける日々。
何故にこんな長時間病院にいなくてはならないのか、もはや意味不明だった。
入院から5日ほど経った日、朝起きてテレビを付けると私たちの住んでいる地域に
大型台風が近づいているとのニュースが流れていた。
交通の乱れも予想される事から、特別な用がない限り外出を控えた方が良い・・・との
内容だった。
術後の経過も良いし、必要な物は全て揃っているし、今日のお見舞いはナシで大丈夫
だろうと、久しぶりにのんびりとくつろいでいた。
午前10時を回ったころ、電話が鳴った。
姑だ。
『あなた、なんでいるの?お見舞いに行ってないの???』
『台風が近づいているので、今日はやめておこうかと思っています。』
『何言ってるの?台風なんて大丈夫でしょ?行ってあげなさいよ!!』
今の私なら、きっぱりと断るだろうが、結婚したばかり25歳の私は、言われるがまま
病院に向かった。
雨風に飛ばされそうになりながら電車を乗り継ぎようやくたどり着いた。
旦那 『あれ?来てくれたの?』
あっけらかんという旦那に思わず八つ当たりをした。
旦那 『だったら無理してこなくても良かったんだよ。俺は来てくれと
頼んでないんだから!』
確かに。旦那に強制されたわけじゃない。旦那は悪くない。
気まずいまま、30分足らずで病院を出た。
雨風はさらに強まっていた。ようやく自宅に着いた時にはもう、ヘトヘトだった。
台風で私がどうなろうと、姑にはどうでも良い事なのだろう。
このまま台風が停滞して、明日も雨なら絶対お見舞いには行かない!!!と決めた。
姑に何を言われようが。
次の日、台風は過ぎ去り、見事な快晴・・・
舅姑、私の3人はまた病院へ向かうのだった・・・
