お父さんの人生 | 女子校生の親日記

女子校生の親日記

2019年と2022年に中学受験を終えた中高生の母です。ふたりとも都内の女子校に通っています。

 

ネット右翼になった父 (講談社現代新書) [ 鈴木 大介 ]

 

少し前にネットで読んで、あー、うちの父親はどうかなと気になっていたら、まとめて新書になっていました。

 

最初はそんな動機で読み始めたのですが、あれあれあれ、と一気に話が展開して、途中、なんだか個人のブログみたいだなと少し笑いそうになり、最後はビョォォと号泣してしまいました。

 

男性って自分の父親を「尊敬」「越えられない壁」として畏怖しているんだなぁと感じることがあります。夫も然りで、義父は「むすこだいすき♡」で社交的なハッピーおとうさんですが、夫は何かと「父はこうしていた」「父が40代の頃は」と比較しては自分を鼓舞しているフシがある。

 

本書はそういう、父をなくした息子の「喪の仕事」を追ったとても私的なお話でした。

夫に「あとで読ませてー」と言われたけど、読んだら夫も泣いてしまう気がして心配だなぁ。

 

あまり男性、女性と言い立てる気はないけれど、著者の母、姉、姪といった女性たちと、叔父や仕事仲間の男性たちとの感じ方の違いというのは非常に興味深かったです。そして、父たちは少年、青年、会社員としてどんな時代の空気を吸っていたのか、知らないことがとても多かった。娘である私にとって、本書の価値はそこにありました。

 

※でも、、、女の子の父親も大変ちゃ大変ですかね。どこへ行くにも自分しか男性がいないから、常にみんなの安全を守り、エスコートして、良き男性像を一人で背負わないといけないので…父や夫を見てるとそう思います。