アメリカ横断 二つのトライアウト | 蹴撃日記 ~世界へ向けて日々精進~

蹴撃日記 ~世界へ向けて日々精進~

アメリカンフットボール選手の丸田喬仁です。
ポジションはK(キッカー)
プロを目指して渡米、チャレンジ中です。

心技体兼ね備えた選手になるため、
出来事、思った事、感じた事を記します。

先週のトライアウトについて書きます。

まず土曜にニューオリンズでAFLの
New Orleans VooDooのトライアウトを受けました。
他のポジションの参加者は100人以上いたでしょうか、
全てのトライアウトが終わってから、最後にキッカーのトライアウトでした。

参加したキッカーが少なく、ほぼヘッドコーチとマンツーマンで見てもらう事に。

去年までのヘッドコーチから新しい人に変わっており、
AF2があったときに、高橋睦さんと同じチームでコーチをしていたという人で、
日本のフットボールについてよく知っているようでした。

フィールドゴールとオンサイドキック
(ポップアップというボールを一度地面にバウンドさせ高くはねさせる種類)が絶好調で、
何度もヘッドコーチに"money ball!!!" (お金になるキックだ。という意味らしい)
と叫ばせる事ができましたが、
キックオフの飛距離がショートしたことが非常に悔やまれます。

終了後、オペレーションの方に連絡先を聞かれました。
しかし、既に地元のキッカーと契約しており
「もし彼が怪我したり、ダメだったりした時は呼ぶ可能性があるから」
とヘッドコーチから伝えられました。

シーズンの途中に変えられやすいのが、キッカーというポジションです。
ですがビザの関係上、急に呼ばれてプレーできるかどうかは、大きな不安が残ります。

その日にフロリダはタンパベイに移動し、
次の日はTampa bay Stormのトライアウトでした。

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このトライアウトは、
他のポジションのトライアウトの前にキッカーを見られるパターンで、
フィールドゴールは見られず、キックオフとオンサイドキックだけの実施。

前日よりは少し改善されましたが、
やはりキックオフが期待値を超えません。
対照的にオンサイドキックが絶好調で、何度も会場全体がザワザワするのを感じました。

二日ともに、
一長一短と言った感じで、確実に印象に残る事はできましたが、
客観的に見てもすぐに採用!とはなり得ません。
全ての技術を兼ね備えてこそ、プロです。

クラウドファンドを通して頂いた資金も、
あと一回か二回分の渡航費となりました。

焦る気持ちもありますが、追い込まれれば追い込まれるほど、やることは明確になります。
より深く自分と向き合います。




そして、次回はお伝えしなければいけない、残念なご報告について書きます。

(ニューオリンズでのトライアウトにて)
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