検査の結果、GBSが陽性。

以下ネットからお借りします

GBSとは、Group B Streptococcusの略で、B群溶血性連鎖球菌という細菌のことです。１０-１５％の妊婦さんが常在菌として持っています。特に珍しい細菌ではなく、ほとんどはお母さん自体に症状はありません。しかし、産道から赤ちゃんに感染すると、発症率は低いですが免疫力の弱い赤ちゃんは重篤になることがあり、敗血症や肺炎、髄膜炎の原因になります。発症すると半分以上の赤ちゃんが死亡に至り、それを乗り越えても後遺症を残す可能性もあります。

でもこれを持っているだけなら、出産時点滴で対応したり、帝王切開の場合胎児への感染は防げるそうです。

ただ、破水すると破れたところから外界と繋がってしまい、赤ちゃんが無菌状態ではなくなってしまいます。それにより胎内感染の確率があがってしまうし、GBSが原因で絨毛膜羊膜炎になり破水した可能性もあるそうで

まず1週間抗生剤の点滴をしました。

切迫早産の場合は陣痛が来ないよう張り止めの点滴をするイメージでしたが、破水している場合は陣痛を止めることが必ずしも良くないので、しないんだそうです。

なのでここからの長期入院、この1週間の点滴のあと、私は特にやることもなくゴロゴロする毎日でした。

GBSの感染を確認するための血液検査(白血球数)、毎週のエコー、ほぼ毎日のNST(まだ小さいのでなかなか見つからず、大変そうでした)のみ。あとは歩いてもよし、シャワーもよし。心配だったのであまり動きませんでしたが

まずは22週を目指しましょう、救命ができます。

その次は25週を、そして28週を越えると生存率がぐっと上がります。

まだまだ先だ…2ヶ月以上も…

目指すとは言ってもできることはなく、治ることもなく、ならば家に帰してもらいたいけど、いつ何があるかわからないので帰ることはできません

コロナ渦でした。

面会禁止でした。

夫が着替えを持って来ても、ナースに渡すのみ。

こっそりタイミングを合わせて覗きに行って、ガラス越しに手を降るのが精一杯

そして、病棟内は子供禁止。

娘は連れて来られません。

抱き締めるどころか、会うことも、ただ見ることもかなわない。

あの夜のほおずりから、1ヶ月近くがたっていました。

毎日電話をしますがまだ2歳の娘はあまり反応してくれず、ノートPCで娘が家にいる時間はずっとZoomをつなぐようにしました

しばらく続けると、PCでZoomが開いてないとお母さんはーと言うようになり、顔をみるとすこしずつ会話をしてくれるように

夫との生活を画面越しに眺めながら、娘の笑顔を見ることだけが楽しみで、保育園から帰ってきたらPCに向かって走ってくる娘におかえりを言うのが日課となりました

夫の両親は九州にいて、私の母も頼れないため、自営業である夫は仕事をすべて断って、毎日娘の世話をしてくれました。

申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいでしたが、

入院前には娘の世話もしてくれず、断乳にも妊娠中の抱っこもイヤイヤ対応も協力してくれず、私は限界でした。2人目が産まれてもこれだったら無理ですと話し合おうと思っていた矢先のことで、これでもう言えないなと残念に思ったことを覚えています結局言えてません

無理して抱っこする時もありました…すこしお腹が気になっても。ものすごくストレスもたまってました。

お前が抱っこしろよ娘に嫌がられないような関係性を築けよ役立たず(当時の心の声)

そのせいで破水したのかも、という気持ちは今でも消えていません。もちろん娘のせいだとは全く思っていません。

ある日、夫から娘が夜泣きすると聞き、ハッとしました。きっと夜中の入院だったからだ…

娘からしたら、朝起きたら突然お母さんが居なくなっていて、ずっと帰ってこない。ちゃんとお母さんと話す機会もなくお母さんは画面の中にしか居ない。

まだ2歳の娘に理解できるわけありません。母が妊娠してることすら知らなかったのに、夫もどうしたらいいかわからず、万が一も考えて弟のことは言わなかったようです。

寝たらお母さんがいなくなった。夜寝るのが怖かったのかな朝まで待ってか、夜起こしてでも、ちゃんと話してから入院したほうがよかったのかな、ごめんね、ごめんね娘

息子も心配でしたが、娘のことが心配で可哀想で申し訳なくて2人目を望んだりしたからだろうか、どうすればよかったんだろうかと考えても仕方ないことばかり考えていました。

つづきます

会いたかったよ

出産回想⑩ ～長期入院～

出産回想⑩　～長期入院～