日本経済の守護神がおっしゃった言葉です。
個人の経済観念と国家の経済(よく言うマクロ経済)とは別次元なのです。

例えば年5万円収入がある人が倹約して3万円の生活をして残りの2万円を貯蓄する。その人にとっては毎年2万円の貯蓄が増えてまことに結構であるが、これを国の経済から見るとこの2万円は少なからず消費として減額するわけであって、国家の生産はその分だけ低下するわけである。故に国の経済が良いというのは5万円の収入の者には5万円の生活をしてもらった方がいいのである。

さらに一層くだけて言うならば、街に行って2000円で遊んでもらうと風紀上宜しくはないが、仮に使ったとしてこの使われた金はどう散らばっていくかを考えたい。料理は料理人の給料の一部分となり、料理の材料代(それを生産する生産者の代金)と運搬代としてそれぞれのふところを潤すことになる。当然それぞれの衣食住にあてる。芸者は衣裳や化粧代として消費される。

借金してまでそれをするのは無論宜しくない。

個人の経済と国の経済は別物なのである。



江戸時代に元禄バブルというものがあり、それが崩壊した際、やはり深刻なデフレ(不景気)が日本を襲いました。当時官僚だった徳川宗晴の認識は、

「お金は使うと消える。」

国のトップがこの認識ではやはり景気は上向きませんね。


「お金は使わないと死に金になる」

特にお金持ちが税金逃れをし、資産を隠し、海外への資産移動などをしたら同じ効果であることは言うまでもありません。

高橋守護神のおっしゃるように、街に出て使えばいいのです。
最近は貧乏人の目を気にしてそれをやらないお金持ちが多くなったのは否めません。