満員にすると二百人以上入るホールに八十人くらい入れて、二人の新真打、春風亭正太郎改め、柳枝。
そしてもう一人は、女流の新作ではNo.1の三遊亭粋歌改め弁財亭和泉の新真打の二人会へ行って来ました。
寄席の披露目には、行けなかったので、この機会に、両国にある江戸東京資料館の小ホールでの会に行って来ました。
・狸札 … まめ菊
・動物モノマネ … 江戸家小猫
・井戸の茶碗 … 柳枝
お仲入り
・長短 … 菊之丞
・落語の仮面第二話『嵐の初天神』 … 和泉
1.狸札
菊之丞師匠のお弟子さんで、女流の咄家さんです。SNSでは知っていましたが、初めて聴く前座さんでした。
女流にありがちな、人物の区別がつき難い喋りの咄家さんです。コロナ禍前だと、白鳥師匠の女流虎の穴が高円寺のノラやさんのHACOで開催されていたんだけど。。。
狸がもう少し可愛くなると良いんですけどねぇ。まだまだ、これからです。
2.動物モノマネ
小猫先生。足の独特な動きを見ると、猫八一門の血筋だと感じます。
ウグイス、鶏、手長猿と、大変楽しい高座でした。猫八は何時襲名するのかな?
3.井戸の茶碗
真打の寄席の披露目は終わったが、ホールでの披露目は、まだまだ、続くと言う柳枝師匠。
長講一席と言う事で、寄席のトリで掛けていないネタだと言って『井戸の茶碗』へ。
このネタは、師匠の春風亭正朝師匠から稽古して貰ったネタなんだそうです。
柳枝師匠では、初めて聴いたのですが、千代田卜斎と高木作左衛門のキャラクターが、もっと確立されたら、更に宜くなると感じます。
4.長短
マクラでは、好き嫌いを語り、同協会の『ほたる』『白鳥』『小猫』『にゃんこ』『金魚』と弄る師匠。
そして、正太郎、粋歌時代に、NHKの『すっぴん』で、菊之丞師匠の奥様と一年二人は共演している噺から、『長短』へ。
菊之丞師匠の『長短』は、長さんが関西弁なのが宜いですね。長さんが単なるスローモーションでは無く演じられて、私は好きです。
5.嵐の初天神
少し演出が変えられていましたが、より、和泉さんらしいネタになっていて、白鳥作品ですが、自分のネタになっていました。
仕込みと言うかぁ、最初の説明で、鈴々舎馬角の説明抜きで、突然、馬角が登場したのですが、常連さんが多くて、普通に受けておりました。
次回は十月なんだそうです。