金子市が登場して、三千歳を挟んでの直侍との三角関係から、少し客を焦らす意味でも講釈師が使う常套手段と言える『森田屋の雪姫結婚詐欺』と『金太の間夫』でした。
森田屋清蔵の方は、上州屋の有名な玄関先と、似た様でもある、やや是をアングラにしたバージョンで、雪姫の可哀想な詐欺に、同情が集まる話でしたが、
金太とお静/目覚まし女の間夫噺!!此のダレ場中のダレ場、必要?!長い割に、内容は無いし。。。大崎屋宇右衛門が死ななかった事が唯一の救いでした。
さて、いよいよ大団円が近いです。またあの、金子市の話に戻り、フィナーレを迎えそうです。
此の『天保六花撰』の後は、何にしましょう?私が思っているのは、同じ天保時代の豪傑を集めた『天保水滸伝』。
此れは、主軸のストーリーが笹岡重蔵と飯岡助五郎の対立を描き、其処へ、平手造酒やボロ忠など、脇役へのスピンオフを挟みつつ展開される仁侠傳です。
または、大岡三政談の内、『徳川天一坊』『畔倉重四郎』の二つは既に、紹介済みなんで、最後の『村井長庵』をやるか?!
あとは、あまり世話物をやっていないので、『お富輿三郎』『朝顔日記』なんて、男女の恋愛の機微を扱う物語も、偶には良いのでは?と、思ったりしています。
そうそう、有名な、例えば『寛永三馬術』などでも、最初の三話か四話までしかストーリーを知らないんですよねぇ。
私は、三馬術と言いながら、この噺、二人しか名馬術師が登場しない辺り迄の話しか、聞いた事がありません。
まぁ、『天保六花撰』だって、私は、三千歳の見受けから直侍の間夫辺りまでしか、講釈では聞いた事が有りませんでしたからねぇ。
さて、おそらく『天保六花撰』は、今週末で大団円となる予定です。