ここも、本より松鯉台本の方が数段!素晴らしい!!


まず、三人の子分が来て、助成を頼まれた重四郎が引き受けるまでは、同じですが、早る三人を三五郎の家に、松鯉台本では連れて行き、

此処で、三五郎が留守で、今晩は栗橋の隠亡小屋で賭場が立つと聞いた態で、三人を騙します。

更に、重四郎と、三五郎の連携も、松鯉台本の方が優れていて、茂助の眉間に、三五郎が石の礫を投げて動きを止め、

一方重四郎は八田掃部と、練馬藤兵衛を斬り殺しますが、

藤兵衛が、石の礫で眉間を割られ苦しんでいるから、茂助を後回しにする。殺しの順番を、三人の中で決めたりと、松鯉台本は、素晴らしい!!


私は、三人の骨を流す彌十に擬えて、利根の流れと、砕かれた骨を、星に見立てて、天の川と申しましたが、本には、一切この様な表現はありません。勿論講釈も。

松鯉台本で、松之丞さんが演じる際には、私よりもっと哲学的に、半分狂った畔倉重四郎が、デジタル的に人を殺します。此れは生で見て欲しいです。

私の表現は、お浪に恋した重四郎なら、そんな気持ちが、若干、残した表現になっております。


アッ!彌十も、松鯉台本では殺されます。だって報酬が、三両ではなく、三十両だから。


次回は、講釈には無い、新展開です。