粋歌さんの会から、横須賀線で、お江戸日本橋亭へ。40分でちょうど17時くらいに着くと常連さんが既に列を!!

そんな、菊志んさんが『業平文治』を連続で読んでいる会の三回目、こんな内容でした。



・二人旅り助

・オープニングトーク

・棒鱈菊志ん

・業平文治「前回まで」長渕風

・業平文治第三話菊志ん

お仲入り

・水戸黄門漫遊記「尼崎の宿」小ゆき

・船徳菊志ん



0.オープニングトーク

闇営業と反社会勢力について、DEEPに語る菊志んさんと瀧口さん。ここには書けません。圓菊襲名についても、書けません!!



1.二人旅/り助

この噺は、談志師匠のイメージが刷り込まれています。それもあって前座さんが、前座噺のように元気にやられると、ニンにない感じを覚えます。

り助さんの上下が、後ろと前になっている感じはいいと思いました。



2.棒鱈/菊志ん

新宿末廣亭に出ている話からマクラが始まりました。末廣も、小三治師匠の芝居は二階席まで平日でも超満員って話と、

末廣の客層が、だんだんと浅草化している!!と、やや警鐘を鳴らす感じの菊志ん師匠でした。

私は、半券で外出させないセコさが嫌いで、末廣亭には、行かないと決めたので、客層が落ちても関係ありません。


さて、『棒鱈』。演出は菊志んらくごらしいキャラの町人二人と田舎武士です。圓菊師匠からの伝承を感じます。

好きな人、贔屓からすると立体的で生き生きしたキャラクターで、嫌いな方が見ると臭い!になるかな?と、思います。



3.あらすじ/菊志ん

今回は長渕剛のモノマネでした。クオリティが高すぎて、ストーリーが入って来ません。アンケートに、「業平文治は楽しくないから、二回で次回からは来ません!」と書いて、

今回から来なくなったお客さんが、六人居た!と、長渕風に愚痴るのが、本当に面白かった。本人も「業平文治の面白さ!乳房榎に負けている!」と、〆ました。

来なくなった六人を後悔させる高座を期待します。



4.業平文治、第三話/菊志ん

大伴蟠作・蟠龍軒が登場するまでが、同じような展開のダレ番で、業平文治の子分や見方になる人物の登場が続く。

そして、敵対していた奴が文治の漢気に惚れて改心すると、文治の母親が五十両と言う大金を簡単にくれてやります。

文治は、どんだけ金持ちなんだ!!と、思ってしたうのと、この息子の銭を気前よく払い続ける母親も、どうかと思ってしまいます。



5.尼崎の宿/小ゆき

曲師が美舟さんではないパターンの「尼崎の宿」は初めてで、曲師が変わると雰囲気もガラりと変わり、面白かった。



6.船徳/菊志ん

笑いがたっぷりで、若旦那の徳さんが、「オヤジ様にも、馬鹿なんて!言われた事ないんだぞ!!」と、すねる場面。

これを見ていて、思ったんですが、若旦那の徳さんを、ガンダムのアムロ・レイで演じる演出は、ありだと思います。


「徳!行きま〜す」って竿を使い、芸者を橋で見付けて「マチルダさん!」恋心から元気を取り戻し、いい所を見せようと頑張る。


あと、初めて船に乗って「こいつ!動くぞ!」と言って練習を始めたりして欲しいのと。

親方は、若旦那を船頭しはしたくないから、反対して「親旦那は、あなたの事をそんな風にしようとは思っていませんよ!船頭風情なんかに!」と言うと、

若旦那は、これに反論して「今は、勘当(戦争)なんだよ。やらなきゃ、飢え死に(殺されるんだ!)するんだ!」と返す。


他には、四万六千日様の二人連れが船を仮に来て、若旦那に船を漕がせようとするのを、女将さんが、

「若旦那、あなたはダメです、また、船をひっくり返しますから?!」と、止めた時に、

若旦那がアムロ風に「こいつを、船(ガンダム)を一番上手にあやつれるのさ、僕なんだ!」と言うのも笑えます。


是非、誰かアムロの名言『船徳』をやって欲しい。



さて、マンスリー菊志ん「第四回 業平文治」は、七月三十一日です。寄席の余一会と重なっています。