先週日曜日は魔神の12ヶ月点検。


この一年はあまり乗れてないのですが、調子はまずまず。


とりあえず予約した10時過ぎにいつもお世話になってる男爵さんに到着。


魔神を預けて1時間半程店内の中古車を見ていると



おおっ。


不遇の優等生ツアラー

XELVIS(ゼルビス)

を発見。


走行45000kmでお値段は

¥248000円


安っ。


最近のエストレヤやドラスタの250などは軽く50万超えてくると言うのに・・・。



ついでに、このバイクが気になったのには他にも訳があります。


私が最初に乗った中型は



KawasakiのZZR400。


大変よくできたツアラーでした。


ついでに当時一緒によくツーリングに行ってた友人が乗っていたのが



SUZUKI across(アクロス)


当時は非常に特殊だったフルカバードでメットインの250ツアラー。


何度か乗せてもらいましたがこれまたよくできたバイクで、GSX250譲りの水冷4発はよく回り、やや重いものの高速での安定性は抜群。


4発ゆえ燃費はやや劣る上にタンクは12ℓと小さめで弱点ではあるものの、メットインは非常に便利でトータルではかなり優秀なツアラーだったと思います。


ちなみにZZRにも250があり、



こちらは今でもよく見ますね。


こちらは中古の弾数も多く、ほぼ珍車扱いされるゼルビスとアクロスが売れなかったのがコイツのせいだと言うのがよくわかります。


因みにZZR250の先代と言えば



GPX250Rで、よりシャープでスポーティーなツアラーに仕上がっており、これは今見てもかっこいいですね。


ついでにもう一つ先代は


鳩サブレー

GPZ250Rになりますね。


ジャンルは不明。


一応、ハーフカウルついてるからツアラー寄りなのかな?


でも、やっぱりいつ見てもオモロイ。


失礼。


えと、なんの話でしたっけ?



そうそう。


ZZRとacrossのコンビですから、似たようなバイクはよく話題に上り、その線で知ったのがXELVISだった訳です。

(他にはRF900とか)


まず、ネーミング。

XTRA

 ELATE

  VISITOR

を組み合わせた造語で、


特別の(Xtra)
元気づける(Elate)
訪問者(Visitor)
の頭文字を取った造語。
「心を揺さぶる最高の友人」という意味です。

(HONDA公式サイトより)

だそうです。

・・・。

結構無理あるような・・・。

まぁ、『最高の相棒』って感じでしょうか。

最高の相棒と名付けつつも、
当時はまだ2st、4stともレプリカ健在。

特に250については馬力規制の45psは当たり前。

同期の



ジェイドは92年の規制いっぱいの40ps。


片やゼルビスは36ps。


2000年頃、中古のバイクを漁ってた頃よく

聞いたのは91年式より前の

【規制前】と言うワード。


つまり、馬力が商品価値を生む時代です。


その馬力は最高ではない相棒なわけで・・・。


大きくて、2気筒で、馬力無い。


ここに目が行くと中々厳しい。


しかも、ジェイドとの価格差は

ジェイド ¥499,000

ゼルビス ¥489,000


1万円。


やはり、かなり厳しいと思います。


大柄ゆえに安定感があり、2気筒ゆえに燃費が良い

上にタンクは大きく、航続距離は4輪並の400km

オーバーとも。


ついでにトルク重視で運転しやすく、ハンドルの切角

も大きくて取り回しも良好。


250ツアラーとしての仕上がりは完璧。


とかは所有してみないとわからないですよね。


その当時はネットでレビューとか

見たりもできませんでしたし。


僅か2年でカタログ落ち。


現在、残ってる車体はすごく少ないです。


因みに今も乗ってらっしゃる方のレビューの評価

は抜群に高いです。


改めて見ると



大きめのハーフカウルに、さりげなく付けられた

アンダーカウル。


トラスフレームでスマートになりがちなVツイン

も、(それってほぼモンスター)オーソドックスな

ダブルクレードルフレームで寧ろ個性的に

仕上がってます。


この絵だけだと、とても250には見えませんし。


ついでにエンジンはHONDAの誇る

VT由来の90度Vツイン。


慣らしが10万キロとか、メーター一周があり得る

から注意が必要とか、ちょっとビックリする情報

もあり、頑丈さは抜群。


こういうバイクが安いってのが、今の歪な

中古車市場を象徴してると思います。



と、言うわけでまだまだ元気に走りそうな

このバイク。


一台いかがでしょう。



ただし。


立ちゴケ一発で間違いなくウインカー折れる

らしいので、その点は十分にご注意下さいませ。