昨日はちょいと用事で岡崎へ。


少し時間が空いたので、久しぶりに



いつもお世話になってる赤い男爵さんの本店で暇つぶし。


ここの品揃えは凄くバイク博物館レベルなので、バイク好きなら30分ぐらいは余裕でつぶせます。


まず、気になったのは



Vmax1200。


中々の高値ですがUSモデルの98年式で、走行距離は

900マイルちょい。

2000km走ってません。


滅多に見ないなぁ。


そして、マイルメーターってちょっと憧れますね。

スピード違反で捕まっても誤魔化せ・・・


同世代のGPz900とかでこの走行距離とコンディションなら余裕で100万超えるでしょうね。


V maxもいいバイクなんですがねぇ。


まぁ、コンディションはかなり良いんですが、買い替えたいとまではいきませんね。


お金がめちゃめちゃあったら、控え魔神として欲しいかも・・・。


いけね。


今回の本題はこれじゃなく、コイツです。



ZZR 600(ZX 600N)


の初期モデル。


私が初めて乗ったバイク



ZZR400の兄貴分。


400とは思えない大柄な車体にフラットな特性の扱い易いエンジン。


大きめのミラーに優れたウインドプロテクションで高速クルージングは眠気を誘う楽チンさ。


車体が重く、ハンドルの切角も少な目で取り回しはちょいとしんどいですが、欠点が少なくいいバイクでした。


そして、その頃友人に聞いたのが海外モデルである600の存在。


全く同じ車体に98psのエンジンを積み、マフラーは集合管(400は左右2本出し)で重量ほぼ据え置き。


ちょいまち。


400は当時規制一杯の53psだから


ほぼ倍やんけ。


750ですら規制で国内は77psだった当時。


うわ〜乗ってみてぇ〜と、思ったのをよく覚えてます。


ですが弾数は少なく、今みたいネットでサクッと探すなんてできなかった時代。


出会う事はありませんでした。


まぁ、大型取るのはそれから10年以上後になるんですがね。


そして、程なくバイクから遠ざかり、おっさんになってリターンした時に少し考えましたが、まだ大型に乗るつもりはなく、

エストレヤでリハビリ

→エリミネーターでドラッガーに目覚める

→大型を取得

→Vmaxでドラッガーを極める

といった、当時は全く予想していなかったバイク人生を送る事になった訳ですが・・・。


Vmaxを買う時にここで後期型は見ましたが、ほぼレプリカに仕上がった全くの別物



だった為、跨る事もなかったのですが、もしその時にコイツがいたら・・・。


すごく迷ったと思います。


なんせ、見れば見るほど懐かしい。


程よい前傾のセパハンでやや低めのステップに幅広で座り心地のいいシート。


長距離の高速で格段に効果のある大きなミラー。


カウル左側の鍵付きの小物入れ。


ぶっといアルミのクロスフレーム。


走行前に増し締めしないと緩んで飛んでくカウルのボルト。


初期型のみの装備だったサイドの荷かけフック。


貧乏な初心者だったけど、トラブルに見舞われながらあちこち走り回った2年間。


トラブルに見舞われれば、自分でなんとかしようと暇があればバイクをいじり、壊しては買ったショップに駆け込んで親父さんに怒られながら色々教わった楽しい思い出。


見れば見るほど思い出します。


ZZRに出会ってなければここまでバイク好きにならなかったかも知れません。



とは言え、今回見つけたのはUSモデルの90年式。


33年落ちで、走行距離は50000マイル越え。


お値段は¥358000とお安いですが、維持は相当困難でしょう。


乗ってみたい気持ちは今でもありますが、乗るのと所有するのはまた別の話。


ここら辺は経験を積んでレベルアップしたとも、ただ年をとって達観してるとも言えるかも。


全てが楽しかったあの頃を懐かしみ、年を取ったなぁとややしんみりしつつ、お店を後に。



名車、GPzの後継としてハイスピードツアラー路線で進化したZZR。


国内では発売されず、海外モデルとしては当時世界最速と言われた1100の影に隠れつつも、隠れ名車として名高い600。


その速さは本物でゼロヨンは現行のZXを上回るとも。


アンダーカウルの600のステッカーを剥げば、400と見分けはつきません。


ZZR400のフリをして現行ニンジャをぶっちぎりたいそこのあなた。


一台、いかがでしょう?