以前、カワサキレトロボリューションについて書かせていただきましたが、
その際に触れさせていただいたエリミの復活がついに現実に。
おおっ。
うん。
すごくかっこよくて、いいと思います。
ワイド&ローな車体にライト周りだけの小さいビキニカウル。
確かに
往年のSEを彷彿とさせます・・・か?
どっちかって言うと
バルカンSと
レブルを足して2で割ったような仕上がり。
バルカンとの違いはステップの位置かな。
フォワードステップでクルーザー感の強めなバルカンに対し、エリミはミドルステップなのでややスポーツもしくはネイキッド感強め。
ですが、
私も前に乗っていたのであえて辛口で言わせていただく。
これって
エリミネーターじゃなくね?
いや、別に4気筒じゃないからとか、ドラッグバーじゃないからとか、スラッシュカットマフラーじゃないからとか、2本出しじゃないからとか、チェーン駆動だからとか、トレリスフレームってなんだとか、スリッパークラッチってなんだとか、カモノハシじゃないからとか、黄色と紫のぶっ飛んだカラーの設定はねーのかよとか、まだまだあるけどそんな事ではなく、
(それもちょっとあるけど)
そもそもエリミネーターとは
『排除する者』
なはず。
なのに、スペシャルサイトに並ぶ文言ときたら、
両足べったりの安心感。
そこ、大事よね。
なんせ足付きの悪さは心身共にストレス。
堂々としたLow &Longボディ。
俗に言うアメリカンクルーザーとは一線を画すデザインは個性的で迫力がありつつもスマートでかっこいい。
パワフルなのに優しい398ccパラレルツインエンジン。
ニンジャ400譲りのスポーティなショートストロークのパラツイン。
低速トルク重視の48ps。
特性は乗ってみなきゃわかりませんが、最高出力、トルクとも発生させる回転数が先代より2000回転ほど低い上に車重が20kg軽いので、運転はしやすそうな上に燃費も良さそう。
街乗りから高速でのロングクルーズまでそつなくこなすでしょう。
つなげる、はしる、ログる。
スマホアプリ連動で着信を表示したり、燃料計や走行距離などの車両情報をスマホで表示可能。
ETC2.0も標準装備。
トドメは
前後ドラレコ付き(SE)
GPS対応でプレイバック可能。
その他、充電ソケットまでついてお値段、
¥858,000
レブルの500よりちょいと高いですが、装備を考えるとけっこう割安感ありますね。
SEじゃなければ
¥759,000
やっぱり安いですね。
うん。
やっぱり。
至れり尽くせりでめっちゃいいバイクやん。
なんも排除されてねぇ。
やっぱり名前はエリミネーターじゃなくて良くない?
余計なお世話でしょうが、個人的にはネーミングに関してはバルカンの方が受け入れやすい。
650がシレッとカタログ落ちしてますし。
そして、ツインの水冷400を積んだアメリカンクルーザーと言えば古くは
コレですよコレ。
EN400TWIN
名機GPZ900Rのエンジンを縦に割ってショートストローク化し、ハーフニンジャと呼ばれたカリッカリのスポーツエンジンを搭載したアメリカン。
後にバルカンを名乗ってますしね。
今見るとびっくりするぐらい無理やり感がすごい。
純正の三段シートなんて中々ないです。
エリミネーターといい、この頃のカワサキのアメリカンは変なんばっか。
でも、速かったんだろうなぁ。
このナリで鬼加速なんてワクワクしますね。
えと、話が逸れたような感じもしますが、
何が言いたいかというと、なまじ乗っていたが故に私にはネーミングが引っかかるんですが、デザインも含めてとても良いバイクだと言う事です。
褒めてるんだか貶してるんだか。
かなり売れるでしょうね。
レブル追撃には充分。
400ccだから250よりパワーがあるし、500と違って中免でも乗れるし・・・。
ん?
はっ⁉︎
まさか排除する者って・・・。
え〜と、
私も乗ってみたいです。
ただ、乗り換えるかと言うとちょっと・・・。
ん〜。
最近出るバイクを見ると時々思うんです。
魔神みたいにおバカな楽しいバイクはもう出ないんだろうなと。
年々厳しくなる排ガス規制に、少ない予算で開発を強いられる難しさ。
もう、そんな時代じゃないのは百も承知。
それでも、各社凌ぎを削って新型を投入してくるのは本当にありがたい事だと思います。
でも、やっぱり私は昔の人間。
バイクブームの中で産み落とされた数々の個性的なバイクの方が魅力的なんですね。
そしてそれを所有する喜びにどっぷり浸かってますし。
レンタルとか出たら乗ってみたいってとこです。
ストリートドラッガーなんて時代遅れのコンセプトではなく、乗りやすく使い勝手が良くカッコよく進化して帰ってきたエリミネーター。
レブルと競ってバイク業界を盛り上げてほしいと思います。