最近のバイクは高いですねぇ。


特に旧車。


カワサキのZ系を中心に80年代の名車は軒並み100万円オーバー。


Z2なんて信じられない価格になってます。


昔乗ってたフツーのバイクも軒並み高くなっており、あの時手放さなければ・・・とか思ってる方も多いはず。


私も前に乗っていたエストレヤやエリミの現在の価格にちょいと驚いてます。


うちの魔神なんて5年前に走行距離2万ちょいの15年落ちのコケ傷ありーので45万。


現在もだいたいこのぐらいの相場感です。


まぁ、大きなトラブルもなく5年乗れてるので割とお得だったと思います。


生産終了が2007年だったので15年前。


まだまだ走ってる数は多く、旧車みたいな旧車じゃないような・・・。


まだ、あまり値上がりする要素はないかな。


ただ、最終型の状態が良いものはかなり値段が上がってきてるので乗りたい方は今のうちじゃないでしょうか。


維持費うんぬんや乗り易さ等を考えると積極的におすすめはできませんが、トータルで10万台近く売れた人気バイク。


なぜにそれ程売れたのか。


乗ればわかります。


・・・。


思いっきり話が逸れました。



気を取り直して。


先日、12ヶ月点検に出した時にお店で1時間ほど中古車を見ていて気になったバイクが2台。


特に価格面でです。


まずは



TDM850


アドベンチャーの先駆けと言われるヤマハの名車。


パリダカをターゲットにラリーに特化したスーパーテネレのアドベンチャー版。


パッと見オフ車っぽいですが、鋼板ながらガッチリとしたデルタボックスフレームは完全にオンロードのスポーツバイクそのもの。


どちらかと言うとオフ車の要素が強いアフリカツインやスーパーテネレと比べると、ウインドプロテクションを意識した大型のハーフカウルにより、とっても個性的なデュアルパーパスに仕上がってます。


特に



フロントマスクがエイリアン個性的。


エイリアンのクリーチャーデザイナー、H・R・ギーガー氏のデザインとまで噂されたのも納得。


初めて見て一発で覚えたもんね。


あ、もちろん褒めてるんですよ。


やっぱり個性って大事ですよね。



エンジンはXTZスーパーテネレ750のボアアップ版で、水冷5バルブの2気筒を45度前傾させたヤマハお得意のGENESIS。


ただ、エンジン自体のキャラクターはちょいと特殊。


ショートストロークでクランク位相は360°


高回転向きのショートストロークで高回転に不向きな360°?


私のような知識の浅いバイク乗りには意味不明です。


しかし、レビューを漁ってみると、低回転からトルクがあり、割とよく回る扱いやすいエンジンとの意見が多くロングツーリングでも疲れないとか。


トルクフルな位相角360°のツインにビュンビュンまわるショートストロークがヤマハの狙いだったみたいです。


扱いやすいエンジンに扱いやすい車体で『キング・オブ・ザ・ワインディングロード』と呼ばれ、ヨーロッパで大ヒットし、一年遅れで日本国内デビュー。


しましたが、ヨーロッパほどの人気は出ず。


マイナーチェンジでクランク位相角はTRX850と同じ270°に変更になり、ラジアルタイヤも装着。


270°って言うと90°のV型と同じなので鼓動感が出てよりツインらしい感じになったのでしょうか。


この、よりツインらしいツインってのが国内では大事だったみたいで後期型は国内でもそれなりに売れた模様で現在も中古車で割と見かけます。


現在も900にボアアップされ、海外で販売されている息の長いモデルになってます。


で、今回見かけたのは画像と同じ850のイエローの後期型。


3万キロほどの走行距離で外装も割と綺麗にも関わらず、そのお値段は


38万円。


安っ。


まぁ、年式考えると妥当なのかな。


因みに私はこの後期型のデザインの方が好きです。


でも、乗ってみたいのは前期型の方かな。


ただ、よくよくリサーチすると、後継のTDM900があと10万ぐらい出せば買えるんですね。


また、アドベンチャー系のバイクは各社ラインナップが様々な排気量で揃っており、新車で最新型を買えるのを考えると、地味ではありますがエンジンのキャラクターが特殊な初期型はともかく、後期型でこの相場は妥当なんでしょう。


古いバイクって維持にお金かかりますし。


今、底値だとは思うんですが、将来値上がり・・・は、しないんでしょうかね。


アドベンチャー系に乗りたくなったら乗り換え候補の一台です。




趣味の乗り物としてのバイクにおいて、個性は重要だと思います。


今回、お店で真っ先に目についたのもその個性故。


手間もお金もかかる旧車を頑張って維持して乗り続けるにはゾッコン惚れ込む個性も必要ではないでしょうか。


まぁ、個性的であろうがなかろうがその人が気に入って乗ってるバイクがその人のベストバイクなんですがね。


私みたいになんとなく買ってから気にいったってケースもありますしね。




お次はその個性が文字通り暴走した、最速に執念を燃やす某メーカーのバイクですが・・・。


思ったより長くなったのでその話はまたの機会に。