突然ですが。
ウマ娘流行ってますねぇ。
遡る事20年以上。
競馬にハマってた昔を思い出しながら私も楽しんでたりします。
当時の活躍馬と言えば・・・
私が競馬にハマるキッカケとなった
白い稲妻
タマモクロス
を皮切りに
空前の競馬ブームを呼んだ平成三強
オグリキャップ
スーパークリーク
イナリワン
新平成三強(BNW)
ビワハヤヒデ
ナリタタイシン
ウイニングチケット
親子三代、稀代のステイヤー
メジロマックイーン
筋肉サイボーグ二冠馬
ミホノブルボン
レコードブレーカー
ライスシャワー
気まぐれ最強マイラー
ダイタクヘリオス
最強スプリンター
サクラバクシンオー
ブロンズコレクター
ナイスネイチャ
奇跡の名馬
トウカイテイオー
ざっと今思い出すのはこんなとこですが、イナリワン、ダイタクヘリオス以外は全て育成ウマ娘として実装されており、この頃競馬をやってた人もけっこうハマるんじゃないでしょうか。
ちなみにタマモクロスが活躍していたのは
1988年(昭和63年)
34年前です。
当時を知るファンが20歳だったとしても現在54歳。
割と年配の人でも懐かしんで楽しんでいるのかもしれません。
因みにゲームに登場する中で1番古いと思われる
マルゼンスキー
は更に11年遡る事になるので、リアルタイムで観ていた人は現在還暦オーバー。流石にこの世代の人はゲームやってないかな。
今回タマモクロスを取り上げたのは、競馬を始めるきっかけとなった馬だからです。
この時期になると思い出す、1988年1月5日の京都金杯。
今でも伝説として語られるレースです。
私が就職したての頃、職場の先輩に誘われて初めて競馬場に足を踏み入れたのが、中京競馬場でした。
場外開催だったので導入されたばかりのターフビジョンでの初観戦。
レースの体系やら、馬券の買い方や予想の仕方などを教わりながらで、まだ競馬をあまり知らない私の目にも強烈に焼き付いたタマモクロスの勝ちっぷりは見事で、直線最後方から馬群を割って全頭ゴボウ抜きという凄まじい物でした。(正確には後方二番手から14頭)
ただし、その勝ちっぷりをしっかり確認できたのはリプレイででした。
ビジョンで中継を観てた時は、直線を向いた時点から殆ど映らず、ゴール直前で突然馬群を割って現れるという意味不明な勝ちっぷりだったのです。
すっかりこの馬に魅せられた私は、そこから先輩に色々教わりながら競馬が趣味に。
その時知ったのが、タマモクロスが前年度秋から本格化した上がり馬である事。
素質はあるものの気性面で問題が多く、ダートで初勝利を挙げつつも、他馬の落馬に巻き込まれての放馬による負傷などから益々気性面で難しくなり、なかなか力が出せない中、障害馬への転向も視野に入れた芝への再転向の条件戦を快勝。
そして、藤森特別も8馬身ちぎって快勝。
菊花賞へは敢えて出走せず、古馬相手に鳴尾記念を快勝。
そして、年明け初戦がこの金杯だった事。
ここに至るまでのタマモクロスの足取りを調べながら、競馬とは何かを勉強したのは懐かしい思い出です。
しかしながら諸般の事情と、生来ギャンブルに向かないビビりの性格である事が災いし(幸いし?)馬券を初めて購入するまで2年を要する事になります。
それでも先輩にもらった週間競馬ブックで毎週勉強し、タマモクロスが出走する時には競馬場に足を運び、馬券を買わなくても阪神大賞典、春天、宝塚と順調に勝ち続ける姿を見て喜んでいたあの頃は、純粋に好きな馬を応援して楽しむキモい変な奴だったなぁと思います。
そしてその年の夏。
初めて現地で観る中京開催。
突然増えた観客の数に驚きながら、目の前で初めて観るパドックに、サラブレッドに、そしてレースに一日中ドキドキしたのを良く覚えています。
そして、そのメインとなる高松宮杯で新しい怪物との出会いがありました。
笠松から中央に移籍して怒涛の4連勝。
ハイセイコーの再来とも言われた
オグリキャップです。
(当時ハイセイコーは全く知りませんでした)
中団に着けつつ、3コーナーから早めに持ち出すと、逃げ粘る前年覇者の古馬、ランドヒリュウを直線で競り落としての勝利は競馬を覚えたての私でも非常に強い勝ち方に見え、秋天で確実にライバルになると確信。
私もいよいよ本格的に競馬にハマっていくことになります。
迎えた秋天。
前走毎日王冠も危なげなく勝利し、順調に歩を進めて来たオグリが1番人気。
宝塚以来のぶっつけで素人目には順調とは言い難いタマモクロスは2番人気。
どちらも後方から直線勝負の馬なので府中の長い直線での叩き合いを楽しみにしてましたが、いざレースが始まるとタマモクロスは2番手に付けてまさかの好位追走。掛かったかと場内がざわつく中、直線半ばで粘るレジェンドテイオーをかわすと追い込んで来るオグリを抑えて完勝。
気性が難しく、馬込みを嫌い、逃げるか追い込むかの極端なレースが多かったタマモクロスが初めて見せた本当に強い勝ち方。
やっぱりこの馬は最強だと惚れ直したレースでした。
ジャパンカップではアメリカ馬ペイザバトラーに破れるも日本馬最先着の2着。
これでオグリには2連勝。
もう、勝負はついたと思い迎えた引退レース有馬記念。
1番人気になるもレースでは出遅れ気味の最後尾。道中も折り合いを欠きもたつく中、逆に好位に付けて積極的なレース運びを見せるオグリに追いつけず半馬身差の2着に敗れ現役を終える事に。
オグリが有馬を制したこの瞬間、第2次競馬ブームが始まったとも言われます。
タマモクロスが負けた瞬間にブームだなんて・・・。
引退後は種牡馬となり、その産駒を楽しみに待つ事に。
翌年、オグリキャップの活躍を見ながらオグリと同世代のイナリワン、スーパークリークにタマモクロスの敵討を勝手に託ししつつ益々競馬にハマっていきます。
史上初の天皇賞春秋連覇。
G1のみでの3連勝。
あのルドルフをも上回る年間最多賞金獲得。
数字だけ見てもこの馬がいかに強かったかが分かります。
もう一年登場が遅かったら。
間違いなく競馬ブームの中心でオグリとの名勝負を繰り広げたでしょう。
しかしながら、それもまた運。
デビュー後に経営不振から生産牧場が閉鎖になり、その直後、他の牧場に移された母馬が急死するなど暗いエピソードが多いですが、競馬史に残る名馬である事は間違いなく、個人的には史上最強馬だと思っています。
4年後。
タマモクロスの初年度産駒、マイネピクシーが阪神3歳牝馬ステークスで2着。
その後も次々と勝ち星を上げるタマモクロス産駒の単勝馬券を握りしめ、私の競馬好きは好だった馬の産駒を応援すると言う新たなフェーズへ。
今思えば、これが私の中での競馬ブームの終わりの始まりだったと思います。
その話はまた後日。
現在も競馬はブームなんでしょうか。
職場では毎週の様に週末になるとスポーツ新聞がおいてあり、G1開催週には競馬談義に花が咲きます。
ただ、オッズと買い目の話ばかりなので興味をそそられることはあまりありませんが。
単勝、複勝、枠連だけだった頃に比べると買い方も増え配当も桁違いになり、win5なんかは宝くじ感覚になってますねぇ。
儲けるつもりなら買わないのが1番だと思うんですが・・・。
それを言っちゃあギャンブルそのものが成り立ちませんがね。
まぁ、楽しみ方は人それぞれですわね。
最後に。
タマモクロスもオグリキャップもこの世を去り、当時その活躍を目の前で見た馬はもういない・・・と思ったらなんと、ナイスネイチャがまだ存命とか。
天寿を全うできるサラブレッドはごく僅か。
現役時代に無かった運が寿命に反映されているのでしょうか。
交通事故で夭折した厩務員の馬場さんの分も長生きして欲しいものです。
およそ6年程。
明けても暮れても競馬、競馬だったあの頃。
当時、競馬の話をしている時の私は友人曰く、目がキラキラしていたそうです。
バクチとして儲ける為ではなく、研究して予想する事を楽しめたあの頃を懐かしみながら、ゆる〜くゲームも楽しんでいます。
また、気が向いたら思い出の馬を記事にしたいと思います。
今回はこの辺で。