展望場を超えて暫く行くと
こんな景色に出会います
立ち枯れした白骨林
トウヒとササの広がる場所に出ます
途中にあった説明書きの看板によると
以前はここも苔の生す緑の森であったが
昭和38年の伊勢湾台風により多くの木々が被害を受け
倒木してしまい
その下にササが繁殖してトウヒの生育を阻害してしまった
さらにシカが増殖して木々を傷つけていったため
このようになった・・・そうである
要するに大自然の猛威により生態系バランスが変わってしまったことが一因である
ということらしい
この森の再生のために
そして被害がこれ以上拡大しないように
色々活動もされているそうです
確かにこれはこれで
どこか幻想的な美しさもあると思うけれども
何か悲しい思いも否めないということも隠せない
今の世の中
こうした生態系バランスについていろいろ議論なりされてはいるが
適正バランスというものは実に見極めが難しい
人間はそれをどこまでコントロール出来るというのであろう
この景色を見ていて
人間と自然はどこまで共存し調和しうるのだろうか
そんな事を考えていました
ただ言えることは
今自分にできること
それは山に入った時などは
自然を汚さないこと、傷つけないこと
そんなことしかできないけれど
それでも自然を大切に思うことは忘れないよう心に留めておこうと思う
「なあ、おまえさ、この青い空の下、今どんな思いでいるんだい?」
つづく

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