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やけにくもり
最上川のそばに大きく立ちはだかる石と砂でできたような地面から90度の崖があって
天然ロッククライミングのように、登っては
絶対無理だと思いとどまり、低いところですぐ重力と不安が背中を引っ張り落ちていた
隣で小さな男の子がスイスイ登る 負けじと死ぬ気で上へ登るとうえにいた可くんがすごく喜ぶ姿 可くんは随分前に人をかき分けするりと先に登っていたのだ
しかし最後の最後のテッペンで目前で、グーンと背後から落ちていく 如何にもならない諦めの境地で
最上川の果てへ落ちていき、あぁすべて水の泡だと思った瞬間、落ちたけどまた運命の瞬間が選べるところに戻れて上にとどまれた
うんと頂上へよじ登ると小さな平地の砂利
曇りで、地面も灰色く、喜びや達成感はあまりなかった
魚
あまりにも難解な間取りの、至る所にいくつも部屋が隠されていて、なぜかリビングに風呂がありクローゼットそのものが部屋の扉となっているような部屋の一角で、知らない人のバーのマスターのような立ち位置の知らない男ともう1人いる3人部屋がわたしのへやだった。たくさんの人が住んでいるのに音一つなく、重苦しい雰囲気だった。自分の部屋へ行く途中、迷って知らない人の生活に踏み入ってしまうことがあり、寝ている布団がもぞっと動いているのを見たり、明らかに普段と違う世界を垣間みながら、なんとかその部屋に戻った 居酒屋でトイレから席に戻れない時のような不安感だった もう1人の勧めで、マスターが嫌々私にラインを教えた
自分の買っているグッピーやネオンテトラなどの魚が100匹ほど 水換えをしようとしていた
巨大なの風呂桶のような所で乱雑に飼われていて
他の大きな桶を使いながら水換えを行おうとする
カルキぬきもまぜずに、水が満杯なのにそこへ水道水を入れたものだからたくさんの魚がこぼれ落ちていき、考えればわかることを、考える力がなかった
床に落ちた魚を素手ですくい、桶に入れ、今度は水の足らない環境下に魚を置いた
そこにも慌てて水道をそのまま流し入れ、魚は放心状態だったり、すくいきれなかった魚が尻元に踏んづけられていたりして、頭しかないものや、体が破損したものもいた。あまりにも酷く、みるも耐えない悲惨な光景だった