オーダーチェアの依頼を頂いて制作した一人掛けソファです。
今回の依頼はデザイン系の学生さんからで、
大学の卒業制作として、自身がデザインした椅子を実際に作ってほしいということでした。
台形で構成されたデザインに、なかなかよくできているなぁと感心しつつ楽しく制作させて頂きました。
使用した木材はヨーロッパビーチ。
日本のブナの木と同じ種類で、硬くて粘りがあるためイス等の家具に非常に適した木材です。
デザイン図をもとに、強度などを考慮した細部の設計はこちらに任せて頂きました。
上の画像は椅子の脚や肘掛けになる部材です。
部材同士の接合は、ホゾ組みという木工技法で行います。
凹凸に加工したパーツを組み合わせることで接着面積を大きくして接合部の強度を上げる方法で、
釘やビスを使わないため見た目もすっきりと仕上がります。
組み上げるとこんな感じになります。
台形など角度の付いたものは少々手間が掛かりますが、
その分やり甲斐もあります。
背もたれと座面のクッションも手作りしています。
生地の縫製は本業ではないのですが、オーダーカーテンなどを扱っていた経験もあり、
ある程度のものは自分で作れます。
依頼主の学生さんも制作に携わりたいとのことだったので、
仕上げの塗装は任せることにしました。
慣れない作業に苦心している様子でしたが、
完成後には、自分がデザインした家具が実際にカタチになったことが嬉しいと喜んでもらえました。
Marr's wood craft ではこうした卒業制作やDIYのお手伝いといったご依頼も歓迎しています。
ご自身のアイデアやイメージをカタチにしたい方はぜひご相談ください。
図面が描けなくても、イメージが伝わるスケッチや写真などがあれば大丈夫です。