母は、足が悪いが家の中は何とか歩ける。
ご飯も食べれるし、下着を汚すけれど、トイレに行くこともできる。
でも、今回3になった。
それは、認知症がかなりひどくなっているから。
足が悪くて歩けないはずの母は、
混乱しだすと、泥棒が入ったと騒ぎだし、
夜中でも外に出歩く。
近所のお宅の駐車場に停めてある車の下に、泥棒がいるから出してほしいと騒ぐ。
近所の方々も、そんな母に温かく、母の話に合わせて、車の下を探してくれたり、安心させてくれる言葉をかけていただく。
でも、母は納得いかずに、怒り出すことも多々。
夜中の12時を回った頃に、近所のお宅にいき、出ないと怒鳴ることもあった。
近所の方から、連絡があっても、
4歳と、5ヶ月の子がいる中、すぐに母の所に行くこともできないことがある。
電話に代わろうとすると、電話越しで、
ギャーギャー喚く母の声が聞こえる。
...もう限界かも知れない。
役所にいき、施設の申し込みに行くことにした。
窓口にて。
『今日、申し込んで行きますか?
なら、ここの窓口は提出する所なんで、あちらに椅子とかありますから書類記入してきて、また来て下さい』と、A4両面3枚の紙を渡される。
『あ。はい』と、回りを見渡すと、
記入するような場所はなく、長椅子がずらーっと並ぶ。
ボールペンだけ借り、長椅子へと向かった。
抱っこひもで前抱きしてる娘の頭がずり落ちないように、左手で支えて、長椅子のクッションの上に書類を起き、記入する。
柔らかい椅子の上で、わら半紙の書類は記入しずらく、ミミズ字になった。
書きづらいな。笑えてきた。
こんな所で書けるわけないじゃん。優しくないな。
私もいっぱいいっぱいなんだろう。
余裕がないから、悪気なく事務的に仕事をする役所の男性職員にも腹が立ってきた。
腹を立ててもしょうがないか。
娘が寝てくれているうちに、早く書こう。
『あのよかったら使ってください。
寝てるの?苦しくないかしら?』と、
今後は女性職員が、バインダーを貸してくれた。
とても嬉しかった。
書きやすくなったし、気遣いが温かかった。
それだけで、気持ちが軽くなった。
記入を終えて、窓口へ。
先ほどの男性より、少し年配の男性が対応してくれた。
今後の流れなどを丁寧に教えてくれた。
申し込み後に、待機施設と順番が、年2回ある会議で決められること。
次の会議は6月、7月に役所に連絡して、どこの施設で何番目かが確認できるそう。
そして、現在1200人待ち。
どこかの施設で空きが出るということは、誰かが亡くなったということ。
すなわち、入れる可能性が少ないんだな。
...どうしよう。
有料老人ホームと言われる所は、やはり高い。
不謹慎だか、あと何年生きるのか先が分ければいいのだけど、体は元気な母。
少ない年金と、葬式代と話していた貯金では何年もは無理だ。
地方のほうは安いと、知り合いに聞いたが、
遠い。
でも、ワガママ言ってらんないのかな。
母の様子は、日々ひどくなり、いつも見ていないとだめそうだし、私達子供達でも母の言動、行動に手をやいている。
