わたしの本棚

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本を読んで感じたことをあれこれと。

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英語版「サロメ」の真の作者はオスカー・ワイルドか、挿絵画家のオーブリーか。この問いを背景に、1890年代まで遡り、オーブリーの姉・メイベルの目線で物語は進む。

 

とても面白かった。天才は天才を知るように、オスカーとオーブリーの出会いは磁石のごとく強力にお互いを惹きつけた。病弱な弟を献身的に支えたメイベルやオスカーの恋人アルフレッドの憎悪、エゴ、執着心が絡み、そこから生まれる人間模様が実にドラマチック。

 

オーブリーの作品をネット鑑賞したが、

あまりの悪魔的な美しさに心を奪われた。