さて、早速だけれど表紙の美しさが際立つ。
手の届かない空よりも美しい青は、表紙の少年である帝くんにとても似合っている。
空の青よりも手が届きそうもない帝くんは、あまりに謎めいていて、そして魅力的だ。
とはいえ、この作品の魅力は単なるキャラクターの魅力だけに留まらない。
物語の始まりは、スランプに陥った悲嘆の小説家の自殺を試みるシーンから。(指写ってるね、ごめんね。角度も悪いね、首を90度曲げてな)
ここから主人公である久月は自殺を試みるのだが、少し待って欲しい。
コマ割りの中に、方眼用紙めいた部分があるだろう。これが主人公の独白部分であり、良い雰囲気を醸し出している。
こうした演出の良さも、作品の魅力を上げていることに是非目を当てて欲しい。
戻ろうか。
その自殺をする寸前に現れるのが、表紙の少年である帝くんだ。
何故自殺寸前に彼は現れたのか。コミックス一巻の後半において、帝くんは主人公である久月に利用価値を認める。
彼は一体何者なのか。読者である我々にも、主人公の久月にもまだ何も明かされてはいない。
わかることは、久月の生活費程度は容易に出せる程の財産があるということ。学生であるということ。
『主従という契約の上の関係』
これを人間関係において、最も強い関係と認識していること。
くらいだろうか。
散りばめられた謎……は、コミックスを読もうね。是非にね。
帝くんの正体、目的。どうして久月を知っていて、彼に利用価値を認めたのかというのをね、楽しみましょう。
また別の魅力を語ると、帝くんの毒舌だ。
毎話出て来る毒舌は、単なる罵倒ではなく、久月の人間性を見ての罵倒なのだ。
それが苦しい。読んでいて、とても苦しかった。刺さる人間にはそれがたまらなく苦しくて、辛い。
でも、それもまた惹きつけられる魅力であるのだ。わざわざブログを立ち上げて感想を書きたいと思わされるほどに強い魅力だ。
さぁ、買いましょう、読みましょう。僕とともに心を傷つけられよう。
……これじゃあ、誰も興味をそそられないかもしれないので、僕が萌えたシーンを二箇所ほどピックアップしよう。
美少年の指がー!!
口を蹂躙してくるー!!
やっほーい!!!
大盛りのしらす丼を一緒に食べているシーン。小さなコマなんですけどね、
おくち拭いてるー!!
こんなん可愛すぎるやんか!!!
はい。以上、僕が萌えたシーンでした。
みなさん読みましょうね。
感想を書くブログというのは、初めてですが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
悪舌のモルフォ、読みましょうね。
以下はネタバレもある、僕の考察めいたもの。まだ読んでいないなら読まないように。
コミックス最終のシーンにて
帝を殺すのは、主人公なのだ。という具合の台詞がある。
そして、久月は美少年作家としてもてはやされていた頃、このように言っていた。
「小説の中なら嫌いな人間を殺せる」
と。
つまり、帝は久月の利用価値をそこに見出しているのでは無いか。
小説としての体で、帝、および帝の家を殺して欲しい。そういう利用価値を見出している。と僕は見ました。
続きが読みたい、というか、ほんっと面白くて絵柄もキャラも演出も台詞も良いよね!!



