私は、幼稚園、小、中、彼と同じ学校

だった。


彼は当たり障りのない、誰からも愛される

性格。


みんなから『ゆーちゃん』と呼ばれていた。


私は、明るい性格で、みんなから

上の名前で呼び捨てにされていた。


彼の事はなんとなくは知っていたが、

一緒のクラスに1度しかなった事が

なかったので、あまり良くは知らなかった。


もちろん、彼のお母さんの事も。


高校、大学も、彼とは別々のところに

行った。


私は、両親に言われた通り、田舎から

で、都会の私立高校に通うことになった。


高校近くに両親がマンションを借りてくれて

そこに一人で住む事になった。


一階には、大家さんが住んでいたので、

両親は安心して、そこのマンションに

決めたようだ。


こんな田舎者が、果たして都会の私立

高校に馴染むのか。


不安しかなかった。


けど、そんな不安は一瞬で吹き飛んだ。