最近 「かいじゅうたちのいるところ」と「空気人形」を観ました。
..........................................................................................................................................................
「かいじゅうたちのいるところ」 Maxはママとお姉ちゃんに一番の味方でいてほしかっただけなのに。
かいじゅうCarolの秘密基地、かいじゅうのくにの模型。かいじゅうダンス。すべてが素敵だと思える。
でも、Maxがたどり着いたかいじゅうのくには、みんなが楽しいTDLみたいな夢の国じゃなくて、
毎日楽しく単純でいたかっただけなのに、ただ全員が楽しく暮らすことが1番難しい。
結局Maxが王様で居続けることはできない。かいじゅうたちも仲直りすることはできない。
でも、それでもMaxが「やっぱりおうちに帰ろう」と思えることが、この世の中で1番大切なのだ。
「食べなかった王様は初めて」「太陽も死ぬんだ」
子供向けのほっこりする映画かと思ったら、結構シュールです。
宝物の1枚。子供がいたら、おおかみスーツを着せたい。
そして、かいじゅうダンスを踊ってくれたら嬉しい。
....................................................................................................................................................................................................
「空気人形」 予告編のペ・ドゥナがかわいくて、ずっと観たかった1枚。
案外グロいです。いや結構グロいです。人間が。
「空気人形って、あ、そういうことかあ... 」から衝撃は始まり、
心を持った人形が、「すきだ」やら、「いやだ」やら、徐々に気持ちに目覚めていくのですが、
最後まで「傷つく」ことはなかったのかなあ。と思いました。
人間が「からっぽ」の意味がわからなかった。このすれ違いは大きかった。
アルバイト先のレンタルビデオ屋さん。
せっかく純一に会えたのに、
人形であることを受け入れられたのに、
心を持ったことを受け入れられたのに、
「こんな終わり方ってあるかよ...」と思ってしまった。
純一との最後のやり取りの、空気を抜いたり、吹き込んだり。
何がしたかったんだろ。と分からなかったんだけど、
誰かのレビューの「生き死にを迷っていたんではないか」
を読んで、はあなるほど。と。
しぼんでは膨らむ人形を見て、彼は何を考えたんだろう。
生きようと思ったんだろうか。死のうと思ったんだろうか。
大人って汚いぜ。とか、情けない。とか哀れ。とか頭の中をぐるぐるして
観た後しばらく凹んだ。
生温かく、湯気が立っている。どろどろと汚いものも、美しいものも、
すべて呑み込んで、それでも生きていくしかないんだ。
なぜなら、生命は自分自身で完結できないように つくられている。
ペ・ドゥナの可愛さなしにはきっと観てみようと思わなかった。
彼女がこんなにも可愛かったのには、きっと何か意味があったに違いない。
ふうううう。長いため息をついてみる。