こんにちは

まーにゃですニコ


5月、バラの季節ですねピンク薔薇

街のあちこちで様々なバラが咲いています

バラはもともと日本にも自生していた花で、

伊藤若冲の紫陽花双鶏図にも描かれています。



繊細で迫力ありますねラブ


現在、花の女王のような華やかなバラですが、

江戸時代には表立って取り上げられることは、

少なかったようです。


日本史上、最も園芸文化が盛んだった江戸時代。


おもちゃ絵
観賞用だけではなく、使用を目的とした浮世絵

左下にバラの絵もありますね


もともと日本にも自生している花だったのに、

なぜ人気がなかったのでしょう?


勝川春好(二代)「薔薇図」


江戸時代の植物は

縁起物」としての役割が大きかったからと

いう話もあります。

松竹梅に福寿草、長生草、富貴蘭など、

縁起の良い花が人気だったとのこと。


バラ(薔薇)は、

バラ科バラ属に分類される花の総称です。

トゲのある低木を「イバラ(茨・荊・棘)」と呼びます。

日本名の「バラ」は、この名が転訛して、

「イ」が抜けたものだと言われています


トゲのあるバラは

仏壇などのお供えには不向きとされてきました。


トゲ怪我を連想させたり、

殺生を連想させたりするため、

避けた方が良いと言われています。


バラ以外にも、

トゲがあるアザミなども避けた方が良いようです。


ピンク薔薇


黒船来航、文明開化の幕が明けて、

西洋文化の影響で日本人の価値観も一変、

ドレスやダンスと共に、

バラを愛でるようになったそうです。


江戸時代の価値観は

美しいだけではなく、

いかに神様とつながるか、

いかに縁起が良いかが大きかったようですね


バラはそんな人々の

価値観の変遷の象徴のようです。


でも、

人間のそんな思惑とは関係なく

バラはいつの時代も

ただただ無心に咲いていたんですよね。