私にとってはチェロはド-ンと落ち込んだ時も良い相談相手になってくれる人生の友、大親友です。
上の写真は御年200歳のフランス製。
2日前にケルン在住のコレクタ-、ユルゲンさんから譲っていただいたチェロです。
これから駒の調整とテ-ルピ-スの交換のため工房へ相談しに行く予定です。地味-な外見とは裏腹に大音量でとてもまろやかな音がして、ハイポジションも楽々。ネックも若干細身で、背が高いわりに手が大きいわけではない私でも弾きやすいです。弾いていて感動しました。もう、この先、チェロを買い替えなくてもいいかもしれないと思うくらい相性がよく、よい楽器に巡り会えたことに感謝です。

ユルゲンさんはチェロの他、ビオラダガンバ、コントラバスなども収集しており、さらにギタ-の腕前はプロ!CDも出されています。さらに6か国語に堪能。ミュ-ジシャンの方は語学に堪能な方が多い気がするのは偶然ではないと思います。
音楽もある種の外国語なような気がします。ブラジルに住んでいたこともあり、お話していてとても面白い方でした。

下の写真は初代チェロです。
100年程前のドイツ製。
右も左もわからず、チェロを習おうと思った翌日に工房にお邪魔して、開放弦だけひたすら弾いて( 触れたこともなく一切弾けなかったので!)数あるチェロの中から一本釣り。ああ、いい音!と思ったので即決、家に連れて帰りました。
黄金色が美しくて本当に美人。
音もベルベットのような柔らかいバランスのいい音で、チェロの師匠いわく、大ホ-ルでソロを弾く様なチェロではないけれど、室内楽にはいい!もし手放すことがあるなら引き取りますと太鼓判を押していただきました。こちらのチェロも大好きです。

チェロは個体差があって生き物のようで面白いです。
物凄く値段が高くても、あれ-、、、とがっかりな時もあるし、その逆もあり。
自分の体調などでも音は変わってきて、多分メンタルなコンディションもダダ漏れなんだろうな、、、と時々恐ろしくなりますが。

素敵な演奏をされる方はやはり素敵な人。私も練習だけでなく、いろいろと修行しないと恥ずかしいかもしれないと思います。