ブログネタ:修羅場体験  参加中
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何年か前、娘と二人で新大阪の駅で時間を潰すため、とある『喫茶店』に入った。


夕方っていう微妙な時間帯だったせいか、お客さんも少なくて、、

娘と二人、話すこともなくサンドイッチをつまんでいたら、空席を挟んで座っていた二十歳過ぎくらいの女の子二人の声が、突然耳に飛び込んできた。

どうやら彼氏に電話をかけだしたみたい(* ´艸`)


「もしもし。ァタシ。。

いま、〇〇ちゃんが前にいるんやヶド・・・

ぁんたと付き合ってるって言ってるねん 

どういうコトなん
ァタシと付き合ってるんやんなぁ

(O_o)WAO!!!


これってもしかして・・・・・

修羅場

ってやつ~~~


思わず娘と目を見合わせた。


「二股ってことやんなぁ。。

どぉすんの

なぁ、、どぉすんの



すげ~

こんなドラマみたいなコトって、ホンマにあるんや



前に座ってる〇〇ちゃんの方は泣き出すし、

電話をかけている方の女の子は怒り心頭のようだし、、

電話の向こうで責められている△△クンが必死で言い訳している様子も、電話で話している女の子の受け答えで手に取るようにわかってきたww


娘と二人、サンドイッチを口に運んではいるものの、耳はダンボのようで


ただ、非常に残念ながら、娘ちゃんがバイトに行く時間になったため、話の途中で席を立たねばならず、私達母娘は心を残したままその場を立ち去った



結局、どういう結末を迎えたのか・・・


今でも気になって仕方がない修羅場体験だったとサ


さて、主治医から『生体肝移植』の話が出た時、
皆、それぞれに考えていた。


ぉ兄ィは

「体の大きさから考えたら、ォレの肝臓やろうなぁ。。」


娘ちゃんは

「ママもぉ兄ィもお酒飲むから、ァタシの肝臓が一番ィィかなぁ。。」



そんな中、姑は一番に名乗りでた。


息子の命が助かるのなら、

自分はどうなってもいい



親ってなんてありがたいんだろう



ちなみにァタシはと言えば、その時

「エッ
まさか、他人のァタシの肝臓ってこと・・・・・ないよねぇ


なんてコト考えてた。。

姑にはナイショだヶドね^^;


で、後になって娘ちゃんがしみじみと・・・


「やっぱり、嫁は他人ってよく言うヶド
ホンマやねんなぁ

血のつながりって、すごいネ


そぉいえば、ママって・・・
T先生(主治医)が肝臓移植の話をしはった時、
完全に気配消してたよなぁ(¬¬)。。。」


って




バ…バレてた
家族が揃ったので、ICUにいるダンナに会う前に
全員で主治医からの説明を聞いた。


今の状態は非常に危険なものであること。
現在、治療に向けて準備を進めていること。。
但し、リスクは高いということ。。。


主治医はとても前向きに話してくれたけど

最後に一言、こう付け加えた。


「ただ、この状態で肝不全を起こした場合、
ご家族からの肝移植を考えなければならない可能性も出てきます。」


一瞬、カンファレンスルームの中の空気が止まったような気がした。

次の瞬間、姑が身を乗り出して・・・


「もう、80を超えているのですが、
私の肝臓は移植できませんか


。oO(゜ペ/)/


その場にいた全員が主治医に目をやった。

主治医はニッコリ笑って、姑に向かって優しく

「適合さえすれば、提供できますよ

と。。


そんなコト無理ってみんなわかっていたけれど、
誰も、何も言わなかった。



姑は、

「お願いします。
お願いします。。」

と主治医に頭を下げ続けていた。
「わかりました。
全力を尽くします。。」

主治医は私の目を見たままそう言って
ICUに向かうため踵を返した。

主治医の後ろ姿に深々と頭を下げながら、
私はこのDr.に出会わせてくれた神様に感謝した。。


たかが30才を過ぎたばかりの若者なのに、

この主治医になら命を預けてもいい

と思わせてくれる自信のある眼差し


おそらくご本人は感じてらっしゃらないだろうが、
家族に与える安心感はとても大きいものだった。



やっと姑や子供たちが到着したのは、
それからしばらく経ってから。


姑は・・・

私の話をジッと聞いていた。


どんな気持ちなんだろう。。


ひと通りの経緯を説明したあと
姑は私に言った。


「まりりん♪ちゃん、ありがとう


もしかしたら・・・
このまま大切な息子と別れなければならない


そんな状況の中、それでも姑は私の決断に
一言も文句を言わなかった。

治療をすれば、助かる可能性はあるんですか


主治医は私の目を見た。
そして、そのまま視線をそらさずに言った。

「助かる可能性は非常に低いです。
でも、ゼロではありません。

ただ・・・」


私は主治医の言葉を遮った。

夫の命は夫のものだけど
夫だけのものじゃないんです
私達家族のものでもあるんです

母には、自分の命より大切な命なんです

やり残したこともたくさんあるはず。。

ほんの少しでも助かる可能性があるのなら、、

お願いします

助けてやってください


諦めたくないんです。。




もしかしたら、
これでダンナと別れることになるかもしれない。


昨日、面会から帰る時に
「バイバイ
って手を振ってくれたダンナの淋しそうな笑顔が
頭を過った。


でも・・・

パパだって、きっとァタシと同じ思いだよネ