(昨日終値1万3806円、シカゴ日経平均先物1万3830円 )
米国株は$6の小幅続伸であったものの、久しぶりとなる1ドル=100円台に
突入したことで、寄り付き前から主力輸出株を中心に買いが先行。また寄与度
の高い銘柄も買い優勢となるなど、上値試しの勢いがみられる中、外資系証券
会社の動きは150万株の売り越しと、危惧される海外からの資金流入は今一つ
の状態での寄り付きをむかえました。
寄り付きは前日終値比23円で始まり、その後すぐに35円高の上昇となる
1万4099円まで値を伸ばしましたが、寄り付きの注文をこなすと一気に下落。
心理的節目の1万4000円などには目もくれず、また火曜日・水曜日にポイント
となった1万3950円をも一気に割り込んでしまいました。
この下落の背景に、更なる上昇の必須条件である円安の維持ができず、1ドル
100円を割り込んでしまったこと、先日の上昇時に買われた1万4000円の
オプションのヘッジはずしがあるでしょうが、一番は夜に発表される米雇用統計
と週末のオリンピック開催地決定のイベントを控えたポジション調整(今回は
利益確定の売り)です。
オリンピック開催地については、東京優位とか五分五分などの声が聞こえて
来ましたが、金曜日にはサマランチ前IOC会長の母国であるスペインの
マドリードが優勢と海外メディアが報じました。このことが昨日の日経平均
株価の下落を加速した要因となったことが考えています。
ポジション調整が一服した後は1万3900円台でしばらくは推移をしたものの、
その後小口ではありますが先物市場に売りが断続的に入ったために、引けに
かけて下げ幅を拡大。結局前日比204円安の1万3860円で終了。売買高は
22億3789万株、売買代金は1兆7092億円と今月に入っても2兆円を
割り込んだ状態が続いています。
2008年の北京オリンピック開催は、サマランチ前会長の色々なアドバイスが
あってこそ開催できたとの中国側には思いがあるようです。それを象徴する
かのようにサマランチ前会長の記念館が中国にはあるくらいです。今回の
オリンピックの開催地決定では中国はサマランチ前会長の出身国スペイン
マドリードに投票すると考えられています。また中国がマドリードに投票する
ため、最近関係の深いアフリカの票もマドリードに流れるとの憶測があります。
さて、月曜日。オリンピックの開催地に東京が選ばれるか否かは当然ポイント
となります。選ばれるとその経済効果は約3兆円であるとの試算が出ていると
先日書きました。ところが、開催が決定すれば現内閣の提唱する強靭化計画
と相まって、老朽化したインフラの改修を一気に進めていかざるを得ないとの
観測もあり、公共投資支出の時間軸が一気に縮小し、効果は150兆円に上ると
試算する経済学者もいます。
もしも東京に決まらなかった場合は当然下落の大きな要因となりますが、金曜に
発表された米雇用統計が予想の+18.5万人を大幅に下回る16.9万人であった
ことで、9月の縮小懸念が遠のいていることは下支えの要因になります。
ただ、金曜日に米国株式指数が下落し、円相場も99円台前半まで進んでいること
を考えると、オリンピック要素を排除しても、月曜日は下値試しの展開になる
と考えられます。
<テクニカルの視点>
5月の高値から導かれるレジスタンスは着実に下がっており、月曜日時点では
これは一目均衡表の雲上限である1万4179円とおおよそ重なり、ここが重要な
上値でのチャートポイントとります。
とはいへ、1万4179円は金曜日の終値からはかけ離れているため、その前段階
での上値メドは一目均衡表の基準線と5日移動平均線がおおよそ重なる
1万3905円近辺があげられます。
下値メドとしては75日線のある13778円、25日移動平均線のある1万3721円、
があげられ、それを下回ると今月2日・3日に開けたギャップ埋めが完成する
1万3613円となります。
<本日の相場格言>
幸運の女神がノックしたらすぐにドアを開け
(欧米の諺)
<本日の易経>
つちのへ とら = じり貧
金曜日のお告げは「買いチャンス」。
金曜日はイベントを控え、案外冷静となった利益確定となった日経平均は
下落。これが買いチャンスか否かは月曜日の動きを見なければならない
ため、一時的に引き分けと分類いたします。
(易経通算成績表24勝18敗9引き分け)
★□本日の経済指標□★
日本時間08:50 日本第2四半期GDP速報値(前期比+1.0%)
日本時間08:50 日本第2四半期GDP速報値(前年比+3.9%)
日本時間08:50 日本第2四半期GDPデフレーター速報値(‐0.3%)
日本時間08:50 日本7月国際収支・経常収支(5077億円黒字)
日本時間08:50 日本7月国際収支・防衛機収支(8717億円赤字)
日本時間10:30 中国8月消費者物価指数(前年比+2.6%)
日本時間10:30 中国8月生産者物価指数(前年比-1.7%)
日本時間15:00 日本8月景気ウォッチャー調査委現状判断DI(53.5)
日本時間15:00 日本8月景気ウォッチャー調査委先行判断DI
日本時間28:00 米消費者信用残高(+126.50億ドル)
*カッコ内は全てマーケット予想
★☆イベント☆★
ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演(日本時間24:00)
レッタ伊首相講演(日本時間26:00)

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