『張込み』
思えば、
あの名作も、この傑作も【橋本 忍】さんの仕事だった。。
『羅生門』『生きる』『七人の侍』『隠し砦の三悪人』『ゼロの焦点』『霧の旗』『砂の器』『八甲田山』『八つ墓村』etc...
数え切れない程の名作の数々に携わられた、【橋本 忍】さんの功績は永遠に語り継がれるもの。
☆☆☆☆☆
今回は僭越ながら、本作品を取り上げさせていただきました m(__)m
◇ 1958年作品
監督 : 野村 芳太郎
原作 : 松本 清張
脚本 : 橋本 忍
出演 : 大木 実、宮口 精二、高峰 秀子、田村 高廣、高千穂 ひづる、菅井 きん、浦部 粂子、多々良 純
〈簡単なあらすじ〉
暑い夏の夜、江東区深川で質屋拳銃殺害事件が発生した。
犯人は直ちに逮捕されたが、主犯の山田の自供から、犯行に使われた拳銃を持って逃亡している共犯者・石井(田村 高廣)は、三年前別れた元恋人・さだ子(高峰 秀子)の住む佐賀へ行くのでは無いかとの情報を得た。
警視庁捜査一課の刑事柚木(大木 実)と老練の先輩刑事・下岡(宮口 精二)は直ぐ様、佐賀へ向かった。
佐賀に着いた柚木と下岡は、
銀行員・横川の後妻となった、さだ子の家を張込む事になったが、、その向かいが丁度旅館だった為、家を一望出来る二階の部屋を借りて張込みを始めた。。
しかし、さだ子に動きは無く石井からの連絡も皆無の様だ……一向に捜査が進まず予定の六日が経ち、、遂に捜査を打ち切り東京に帰ろうとしていた矢先、、さだ子が、買い物カゴも持たずに出掛けて行った。。
そこから、柚木の執念の尾行が始まった。。
………………………
(★ネタばれしますm(__)m)
下岡刑事の台詞、、
「なんとまぁ、今年はこうも暑いのかねぇ…」
ですね……そうですね!ホントに今年は暑いです。。と思わずアイヅチ☝
凡そ60年前には、冷房器具が殆ど無い時代、、
とにかく、蒸せ返す様な暑さを映像からジワジワ感じとれます。。
⬆旅館の女中二人組(小田切 みきさん・山本 和子さん)が、とにかく疑い深くておせっかいな所が面白い!
刑事である事を隠し、会社員と嘘をつく二人に、仕事で来たのに外出もしないで怪しい、とか二枚目の柚木に馴れ馴れしく嫉妬してみたり……(?)確かに怪しい☝ですが、余計なお世話でもありますよね。。(苦笑)
そして安定のおばちゃん!
⬆柚木曰く「あまりに平凡で取り柄の無い」
男から見ても魅力を感じない、さだ子の為にわざわざ犯人が会いに来るのか?と疑問を持つが、、柚木は徐々に、このさだ子の事を不憫に思い同情する様になる…
が、名女優【高峰 秀子】さんは、やはりこのままでは終わらない❗
石井と再開するや、、急に女モード全開となり、、ラブシーンでも積極リードする所等、流石です❗
そんなさだ子を見て、あっけにとられる柚木刑事⬇注 : 覗きではありません仕事です☝(笑)
⬆柚木刑事役の【大木 実】さん、の活躍により無事、石井を逮捕すると、さだ子の為に直ぐに家に帰るよう促したり、、石井に「済んだことは仕方ない、今日からまたやり直すんだ」と慰めたり、、柚木の情の深さを感じるシーンで締め括られる。
本作の犯人は、凶悪犯では無く、主犯の男を少し手伝っただけの肺病やみの青年だが、銃を所持しているという所がミソで、柚木は第二の犯行よりも心中自殺を懸念していた。。
主犯の証言から、間違いなく、ここを訪れるだろう事は推理に難くない。。
非常に安易で、犯罪サスペンスと言うより、柚木の心理・心情を主眼としたヒューマンドラマに仕立てている所が、逆に面白い👍
最後に、
佐賀駅で柚木が恋人へ送る電報の文章を見て、ほっとして、清々しい気持ちになりました。
刑事という仕事柄、、
家族を省みる事が出来ず迷惑を掛けてしまうだろうと、、結婚を拒んでいた男が、、
さだ子を張込みした事により、心境の変化があり、何があっても好きな女と一緒になると覚悟を決めたのだろう。。
⬆柚木の恋人・弓子役【高千穂 ひづる】さん、、出番少な目ですが、、厳しい家庭環境の為、自分の幸福を優先に出来ない女を好演!
最後は、良かったね、お幸せに❗と言いたくなった👍
佐賀に来てからは、暑すぎてバテたのか?終始、緩~い感じでしたね……(笑)
正直、、刑事ドラマの緊迫感やらアクションを少~し期待していたので、、拍子抜けした点はありますが、、、
黙々と張込みを続ける二人の刑事の精神力と人間性に心酔してしまった。。
交錯する回想シーンとの場面転換やオープニング&エンドクレジット等、、大変工夫された映像に唸りました❗
★★★☆
………………………
尾行時のジャジーなテーマ音楽が格好いい👍
またまたお馴染みの【黛 敏郎】さん!
ドキドキな緊迫感を増長させるが、、何度も裏切られる。。(笑)
毎回、苦しみぬいて作品を書き上げられる……
相当の重労働だったとの事、そうして出来上がった渾身の作品を、現在でも観賞出来る事に感謝すると共に、、
橋本忍さんの














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