『醜聞(スキャンダル)』
芸能スキャンダル……
今では、自分から公然と発表してしまう大胆な時代になりました。。
そのお陰でか?、、昔程のでっち上げ系のスキャンダルは、あまり無くなりましたね。。
「火の無い所に煙は立たぬ!」と、かなり信憑性のある話題が殆どになりましたが…
少し前に話題になり、、芸能人生命にも関わる様な痛手となる不倫騒動を起こしてしまった、某タレントとミュージシャン。。
最近では、総資産うん千億円の若社長と事務所から恋愛解禁となり速攻チャージした女優さんの、ホットな恋愛に賛否両論………等々、
私個人的には、どうでも良くてm(__)m
ヨロシクやんなよ👍なんですが、、
本作製作当時は、
かなりガサツで、出したもん勝ちの世界、、
当時のスター達は標的にされないかと、このカストリ雑誌(今で言うゴシップ雑誌かな?)に戦々恐々としていたのでしょうか。。?
それとも!売名行為にシメシメ☝な人は今も昔も然りかな……?
この様な、名誉毀損になりかねないマスコミの自由報道に対して、、
黒澤監督からの糾弾の意味合いの濃い作品になっています……☝
◇ 1950年作品(松竹)
監督 : 黒澤 明
出演 : 三船 敏郎、志村 喬、山口 淑子、桂木 洋子、千石 規子、北林 谷英、小沢 榮、清水 将夫、日守 新一、左 卜全、上田 吉二郎、殿山 泰司
〈簡単なあらすじ〉
オートバイ好きな新鋭画家・青江 一郎(三船 敏郎)は、伊豆の山々を描く為に、その地を訪れていた。
この二人は、カストリ雑誌アムール社のカメラマンで、やり手の社長・堀(小沢 榮)は、事実確認しないまま、画家と人気歌手の一大スキャンダルとしてでっち上げ、大々的に雑誌を売り出してしまったのだ。。
全くの濡れ衣を着せられてしまった青江はアムール社を訪れ憤慨して堀を殴ってしまった。
それでも怒りの収まらない青江は、遂に訴訟を起こすとマスコミの前で宣戦布告した。。
そのニュースを嗅ぎ付けた、弁護士・蛭田 乙吉(志村 喬)は、早速、青江家を訪れ、巧みな話術で売り込みを始めるが、この男が、信用の出来る人物とは言い難い、、
前途多難…青江は裁判で勝訴となるのか?
………………………
(★ネタバレしますm(__)m)
雑誌が増刷になる程の大成功に、気炎をあげるアムール社の社長・堀だが、、外からバイクの音(青江のバイク)が聞こえるや、、(笑)
途端にアタフタする図、、最高の悪役【小沢 榮】さんの真骨頂の演技!
何と言っても蛭田弁護士役の【志村 喬】さん! 胡散臭く登場しては直ぐに、かなり饒舌で口八丁手八丁、青江に持論を展開する。。
編集長を殴った事に感銘を受けたと言い。。
「けしからん!実にけしからん!」
無報酬でもいいから弁護を引き受けたいと売り込む蛭田。。
この個性的で見事な役作り、、これは【志村 喬】さんの隠れた代表作かも💡と思ってしまいました☝
しかし、、
怪しい男だと察知した青江は直ぐには弁護を頼まず、蛭田の家と事務所を訪れた。
そこで、青江にとって衝撃的(笑)な人物と出会うのであった❗
青江曰く、
「神様がよっぽど機嫌のいい時に作った、お星さまの様な娘!」と言わしめた、蛭田の娘・正子【桂木 洋子】さんが、可憐で愛くるしい!
結核で五年間寝込んだままの娘だが、、
屈託無く明るく接する姿に青江は、正子に対して同情とは、また違う不思議な感情が沸き起こる。。
その後、蛭田の事務所へ行くが、、そこは、、
屋上の、ほっ建て小屋で、机には競馬の雑誌だらけ。。全く信用性に欠く為、断念して帰ろうとした所、入口のドアの横に娘・正子の写真が飾られている所を見つける、、すると、子供思いの蛭田は悪い人間では決してないだろうと、弁護を依頼する事に決めてしまった。。。
青江は、あまりにも、お人好しだ。。
しかし、アムール社の堀は蛭田の弱味につけ込み、ギャンブルの金を用立てしたり、まんまと買収してしまう……
自分の家族に優しくしてくれる青江と何があっても味方をしてくれる正子への罪悪感に苛まれる日々。。。。
「若い頃、騙されてばかりだったので、騙されない為に騙すことを覚えてしまった」と、涙ながらに正子に言い訳する、、その惨めな姿。。
悪い事をしてるとお見通しの正子の健気さと、蛭田の弱さが無念に思えてならない。。
そして堀から賄賂を貰った蛭田は、、
法廷では被告を優位にする為、弁護を怠る行為を繰り返すが、、、
最終公判での結審を前に、最愛の娘・正子が他界してしまった。。
「青江さんが勝った」と言いながら………
悲しい出来事によって、漸く彼は奮い起った!
最後は、娘の遺志を継いで自ら罪を償う覚悟で、弁護士として正義の行動に出た❗
蛭田が★星になった瞬間だった!
善人と悪人の様な善人と悪人と……全てを超越した天使の物語。
…………
前半と後半とでは視点が変わり、、
ギャップに戸惑う面もあったが、、
黒澤明監督作品としては珍しい、シリアス&シニカルな悲喜劇でした!(笑)
『酔いどれ天使』『野良犬』『羅生門』等、、
同時期の作品と比較してしまうと??なのは否めませんが、、
当時としては、まだ珍しかったと言う、裁判所でのシーンやマスコミへの風刺等、チャレンジ精神は流石だと思います👍
本作については、
黒澤映画の王道路線とは言えませんが、、
「されど黒澤❗」一見の価値あり!
★★☆
…………………………
⬆その【三船 敏郎】さん、、蛭田の娘・正子に会ってからの青江は絶対可笑しい、、
目なんか、お星さま★でトロンとしてるし、、
台詞も急に「あま~い」純愛映画みたいになってるし、しまいにはオルガンまで弾き出す始末。。完全にマインドコントロールされてしまった?こんな三船さん、観たことありませんでした……m(__)m(笑笑)
⬆夢みる乙女・正子役の【桂木 洋子】さん、確かに天使( ☆∀☆)そりゃあ、お目目がトロンも仕方ない(笑)
子持ちのモデルさん役?【千石 規子】さんがキャンキャン騒がしくて、可愛らしい👍
蛭田弁護士の真似をして「危にゃあ!実に危にゃあ!」は大ウケだった!
いつもの余談⬇
戦後まだ五年が経ったばかりの日本に、クリスマスの風習が既に定着していたとは……?
と不思議に思い、調べてみると、ナント!
戦国時代の信長さんも既に「メリークリスマス❗」していたらしい。。その後、一時禁止令があり、鳴りを潜めていたが、明治時代に復活して今に至るとの事。(いつも、無知でm(__)m)
本作の様に、古い映画を観ると、1950年代の日本の文化は、自分が思っていた以上に、進んでいた事が解ります👍
そして、それから凡そ70年後の現在は、、?
思った程、進んでいない事を思い知ります。。
SEE YOU ✋
![]() | <あの頃映画> 醜聞(スキャンダル) [DVD] 1,982円 Amazon |
















![<あの頃映画> 醜聞(スキャンダル) [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41tpXC3osPL._SL160_.jpg)