『秋津温泉』
超~久し振りに北千住の「シネマブルースタジオ」。
暑さによろめきながら鑑賞しました!
戦中~戦後の岡山県の温泉が舞台になった、、十七年にも及ぶ愛憎劇、、
一人の男に翻弄され、待ち続け一生を台無しにする女。
★岡田 茉莉子さん映画100作出演記念作品
◇ 1962年作品
監督 : 吉田 喜重
企画・主演 : 岡田 茉莉子
出演 : 長門 裕之、日高 澄子、宇野 重吉、中村 雅子、殿山 泰司、東野 栄治郎、
〈簡単なあらすじ〉
第二次世界大戦時中、肺結核に冒された東京の学生・河本 周作(長門 裕之)は、人生に絶望し、行く宛の無い旅の途中の列車で秋津温泉の「秋津荘」で女中として働くお民(日高 澄子)と出会い、そこに連れて行って欲しいと頼んだ。
周作は自分の死に場所として秋津温泉を選んだのだった。。
あまりに不憫に思ったお民は「秋津荘」まで、周作を連れて帰って来てしまったが、、
そこでで働く、疎開して来た十七歳の娘・新子(岡田 茉莉子)と出会い、明るく快活な彼女のお陰で、周作の病が落ち着きを見せ、二人は次第に親密な仲となって行く。
そんな二人の仲を知った母は、二人を引き離す為に、新子の留守中に周作を追い出してしまった。
引き裂かれながらも、
それから、十七年、、
新子は周作を思い続けた。。
………………………………
(★ネタバレありますm(__)m)
終戦の日、日本の敗北を知り、
新子は何時間も泣きじゃくる。。
それを見た周作は、新子の純真さに惚れ込んでしまう。
そして、周作は新子を誘い心中を試みるが、アッケラカンとした新子の態度に、自殺等馬鹿らしいと感じる様になる。。
それから、事あるごとに秋津を訪れる周作、、
作家仲間の妹・春枝との結婚の知らせ。。
東京転勤の知らせ等、、時が経つ程に新子と周作の距離が遠退いていく。。
年月が経ち、…十七年後、五度目に周作が訪れると旅館は廃業して銀行に売り払われていた。長い髪を束ねもせず隣家の風呂を借りる新子は、まるで落武者の様に生気さえなく、その地に佇むだけだった。。
これが最後と察した新子は、周作との心中を望んだが、周作には受け入れられなかった。
そして翌日二人が別れた後、、
新子は一人、持っていたカミソリで手首を切り、その昔、周作と心中しようとした川で息絶えてしまう。。
恋愛劇に、何故こんな男を好きになる?
なんて、理由を求めるのは愚問か?
只、出会っと瞬間に感じるモノがあった。。
それだけで、、成り立ってしまえばいい。。
確かに、ノンフィクションの世界でも、
こんな現象は良くある事で、、
そもそも、人の恋愛なんて他人から見れば、
全て「ミステリー」なのだから………
本作は100作出演記念作品として、その美しさを存分に魅せ付けた【岡田茉莉子】さんによる【岡田茉莉子】さんの為の映画でした!
★★☆
………………………
しかし、、
周作役の【長門 裕之】さんの演技には翻弄されてしまった…………
東京に帰り作家となるが、うだつがあがらずに毎夜仲間と酒を浴び管を巻く、、
結婚して、子供も出来るが、、
作家仲間だった義兄の成功を他所に、、
自堕落な周作の生活は変わらず厳しい、、
新子を挑発でもするかの様に、会う毎に俗悪な男に変貌して行く周作。。
きっと、周作にとって新子は母なのだろう。。
どんな我が儘を言おうと、唯一自分の味方になり支えてくれる、、その甘えが周作を堕落させるのだが。。
年月が経ち、
周作と言う病原菌によって、新子は次第に蝕まれて行く、、
しかし、この周作、、
最後に、新子を必死に救おうとする姿は、決して下劣な悪人がする事ではなかった。。
生きる、という事を教えてくれた、新子を救いたかった周作……
観ながらも、悲しい結末しか浮かばず、、
その通りの結末に終わった。。
⬆何故か?周作が悪人に見えなかった私の個人的な私感ですm(__)m
………………………
【吉田 喜重】監督の映像は鮮やかで、、
岡山の山並みや河川等の四季の移ろいを美しく見せていました。
そして【岡田 茉莉子】さんを「ファムファタール(運命の女)」として撮り、その魅力に自らが堕ちてしまったんですね。。。(笑)
(☆本作が縁でお二人は結ばれました。)
⬆「シネマブルースタジオ」では、、
フェリーニの『8 1/2』以来の鑑賞でした。
現在の住まいからは少し遠くなってしまったので、、中々行けませんが、、興味を惹く作品があれば、また行きたいです👍
一寸一杯、引っかけたくなる町「北千住」に!(笑)



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