『女は二度生まれる』
いきなり余談からm(__)m
先日、、宝町の「国立映画アーカイブ」へ『隠し砦の三悪人』を観に行ったのですが、、
一時間程前に着いたのに、既に満席完売との事。。凄い人気ですね、、
キャンセル待ちの整理券を貰いましたが、、結局観れずじまい、、
悔しいので銀座に移動して、、
DVDを爆買い❗(三枚…)
今回は、その内の一枚を☝
【川島 雄三】監督が大映へ移り、、
最初の作品で「若尾 文子を女にしてみせる❗」
と、息巻いて作られた作品との事☝
川島・若尾コンビ三部作の一作目です❗
◇ 1961年作品 (大映)
監督 : 川島 雄三
原作 : 富田 常雄『小えん日記』より
音楽 : 池野 成
出演 : 若尾 文子、山村 聡、藤巻 潤、フランキー堺、山茶花 究、山岡 久乃、高野 通子、高見 国一、潮 万太郎、倉田 まゆみ、江波 杏子、中條 静夫、八潮 悠子、上田 吉次郎、
〈簡単なあらすじ〉
九段の花街の見不転芸者・小えん(本名 友子・若尾 文子)は、売春防止法が施行され、肩身の狭い思いをしながらも、、これといった芸も無い為、上手に法をすり抜けながら客を取る日々を送っていた。
芸者仲間の桃千代(八潮 悠子)は早々に見切りを付け、銀座でバー勤めをする事になり一緒に誘われるが、、小えんは誘いを断り九段に留まった。
置屋の近所に住む学生・牧(藤巻 潤)に、ほのかな恋心を抱きながらも、馴染み客の矢島(山茶花 究)とは適当に遊びに興じたりと自由気ままな生活だったが、、宴席で知り合った寿司職人・野崎(フランキー堺)に対しては、何処か惹かれるものを感じ、自らデートに誘ったり他の男とは一線を画していた、、
しかし、
密告者により売春行為がバレてしまった小えんは、職を追われ結局は、桃千代のいる銀座のバーで本名である友子という名で働く事になった。
そこで、九段からの馴染み客で建築家の筒井(山村 聡)と再会し、妾となりアパートまで世話して貰う様になるが、、筒井は独占欲が強く、友子を縛り付けて行く。。。
ある日、友子は、映画館で出会った少年工・孝平(高見 国一 )と知り合い、遊びのつもりで連れ込み宿で関係を持つが、、それが筒井にバレてしまった。。
筒井に散々脅された友子は、
二度と他の男と付き合わないと決め、その後は、筒井の希望通りに唄を習い始めたりと、平穏の日々となるのだが、、
突然、筒井が病に倒れ入院する事になってしまった。。。
それを機に、友子は小えんに戻り、九段の花街に復帰した。
小えん = 友子の人生がまた、、揺れる……
…………………………………………
(★ネタバレしますm(__))
舞台は九段の靖国神社近くの花街、、
神社の太鼓が風情と言うよりやかましい(笑)
美しい小えんには常に男が付いて回る、、
殆どの男は小えん(友子)に惚れていくのだが、
どの男も何処かドライで、性処理の為の都合のいい女と見ている様だ、、そこが「不見転(みずてん)芸者」の運命か……
結局は、小えんから離れて行く男達。。
※嫉妬心の強いパトロン筒井だけは、死して別れる事になるが、、
パトロンの筒井が他界して、小えんの元に、
筒井の妻・ガリガリ亡者(笑)あらわる!。。本妻の、執拗な言い掛かりに憤慨してしまう小えん。。筒井の死後、荒んでしまった心が浮き彫りとなり、置屋の同僚・吟子(倉田 まゆみ)ばりの蓮っ葉女になってしまうシーン。。
怒りが収まらず、玄関先で、本妻に向けて塩を降るが、、間違って迎えに来ていた娘・敏子の顔にふりかかってしまい、我に帰る小えん、、
☝このシーンは、ホントはっ!とします。
その後、学生だった牧が就職して接待としてこのお座敷を訪れ、小えんと久しぶりの再会を遂げる。
牧の学生時代の初恋相手として紹介された小えんは悪い気がしなかったが、その後、牧から接待客の外国人に枕営業をして欲しいと懇願されてしまった、、結局は、純粋な人だと思っていた牧からも、そんな商売女と見下されていた事にショックを受け、頑なに断り、この花街を出ていく事に。。
それまで、何処かフワフワといなしていた小えんだが、、初めて女の意地とプライドを見せたシーンです☝
筒井の死、牧の侮辱と、二重のショックを受けた小えんは、、
いつぞやの、少年工の孝ちゃんを誘い、兼ねてから行きたがっていた長野の上高地へ向かった。。
すると、その電車内で、偶然、信州のわさび屋の出戻り子持ち女性と一緒になったと聞いていた、あの寿司職人だった野崎を見掛けてしまう……
これで友子は三重のショックを受ける。。
結局、途中のバス乗り場で孝ちゃんにお金や筒井に貰った腕時計等を渡して、実家に帰ると言って孝ちゃんとも別れ一人になる友子。。
全てリセットして一からやり直しと言うスッキリした表情、、そして、駅の待合所に一人座り電車を待つ、、
ここから二度目の人生が始まると言うラストシーン。。
だとしたら?
私には今一つスッキリせず、、
この後の友子に明るい未来が見えない。。
小えん= 友子の「誰からも本気では愛されない」という、、内なる機微に触れた様な、切ない気持ちだけが伝わる、ラストだった。。
それは、川島監督が観客へ投じた変化球か?
どうしても、、川島映画は、穿って観ないと気が済まなくなっています、、(笑)
随所に見える社会風刺や、伏線のトリッキーな使い方、そしてあの問題のエンディング等、川島マジック満載で、とても楽しめる作品でした✌
★★★
…………………………
脇役の女性陣が素晴らしい👍
翔んでる女子大生「ペッティング」発言(恥)の【江波 杏子】さん、桃千代役の【八潮 悠子】さんや、野崎の妻役の【仁木 多鶴子】さん等、、其々に個性豊かな美人揃い❗
が、、
何と言っても、、肝となったのが、満を持して終盤に登場した筒井の本妻【山岡久乃】さんと娘・敏子【高野 通子】さんだろう!
川島映画に欠かせないイヤミな奥様役の山岡さんは、小津映画の【杉村 春子】さんばりのキャラを今回も独特に演じられていますm(__)m
そして、その娘が素晴らしく出来たお嬢さんと言うギャップにビックリ👀する、秀逸なシーンでした☝
逆に男性陣は?
【山茶花 究】さんを筆頭に、【上田 吉次郎】さん【潮 万太郎】さんや、フランキーさんに実は藤巻さん(?)まで、スケベだらけで潔い👍
筒井役の【山村 聡】さん、、優しい様で、中々嫉妬心の強いパワハラパトロン?でした……
川島監督の『あした来る人』では、金は出すが執着しない最高のパトロンでしたが、、
これは、、妻の性格が反映している様ですね(笑)、、筒井の妻の山岡さんは如何にも陰湿ですからね、、m(__)m
そんな個性派だらけの俳優陣の中で、
自由奔放に見えて、いつも何かに縛られている女の悲哀を、ぼんやり(?)とアンニュイに演じた【若尾 文子】さんは、川島監督の期待に応える「女」そのものだったのでしょう👍
本作でも「岡惚れ」(おかぼれ)「不見転芸者」(みずてんげいしゃ)等、、当時の言葉や言い回しが粋でした👍


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