『恐怖の報酬』(オリジナル完全版)
先日の「映画の日」に鑑賞しました(^-^)/
『フレンチ・コネクション』『エクソシスト』等、1970年代に名声を博した、泣く子も黙る(笑)【ウィリアム・フリードキン】監督の作品
1978年日本での公開時の事、、
吊り橋で往生する不気味なトラックの異様な光景を写した、たった一枚のカットが興味を掻き立て、鑑賞するか非常に悩んだ覚えがありましたが、、駄作だのコワイだのと不評の噂がたちまち触れ回り、、ピュアだった私は結局未見のまま、現在に至りました。。m(__)m
しかし、公開から40年以上を経て、この度、
こうして監督の意に沿った、ノーカットの完全版がリバイバルとなり、やっと鑑賞する事が出来ました。
ひたすら感謝・感激❗
[SORCERER](アメリカ)
◇ 1977年作品(2018年・完全版公開)
監督 : ウィリアム・フリードキン
原作 : ジョルジュ・アルノー
脚本 : ウォロン・グリーン
撮影 : ジョン・M・スティーブンス
音楽 : タンジェリン・ドリーム
出演 : ロイ・シャイダー、ブルーノ・クレメル、フランシスコ・ラバル、アミドゥ
南米ポルベニール、
ここは、罪を犯し国を追われ逃亡した者が行き着く村、、ある日、300km離れた油田が、突然大爆発を起こし多数の死者を出す大惨事となってしまった。
大火災は中々鎮火せず、苦慮した石油会社は、備蓄していた爆薬「ニトログリセリン」を爆発させ、その風圧で鎮火させようと苦肉の策を練った。
そして、この危険なニトロを現地まで運搬する為、多額の報奨金を積み、車の運転に自信のある男を募った。。
そして試験により選ばれた四人、、
出発直前、一人が何者かに殺されるが、近くに居合わせた、滞在間もない怪しい男が加わり、予定通り二人一組となり、ニトロを載せた二台のトラックが走り出した。。
険しい山中には、どんな危険が待ち構えているのだろうか…‥?
…‥…‥…‥…‥…‥
マフィア、テロリスト、不正銀行家、そして殺し屋…‥この四人、お互いの素性を知らず、いがみ合うが、道中、想像を絶する程の死の恐怖を体験すると、我に返り、敵は険しい自然の山林や天候と積み込んだニトロだった事を認識して、協力関係を築いて行く。
「金」よりも「命」の為の懸命な選択だった。
この「殺し屋」が加わった事で、一触即発の人間関係を絡めてミステリーに仕立てられ、映画の醍醐味が一つずつ上積みされて行く所が非常に面白く、観客側の恐怖心や猜疑心がスリリングなクライマックスへ向けて登り詰めて行く。
とにかく、中盤から延々と続くニトロ運搬のシークエンスは、ホントにハラハラドキドキの連続で、特に吊り橋のシーンは、映画史上に残る名シーンとして語り継がれて然るべし!のリアリティに迫る臨場感が凄まじかった❗
全てCGなし(当時その技術自体が無かった…)で撮影したとは信じ難く、ホントに命懸けだった事が伺えます。
そして、アメリカン・ニューシネマの終焉or継続?を意識したとも取れる様なエンディングは、、興味深い…‥
期待以上の驚きの連続に流石フリードキン❗と唸らざるを得ない、これぞ映画!と言える、あらゆる要素が詰まった作品でした!
いい大人が、あまりの緊迫感から、足を踏ん張り身構えながら鑑賞したので、、終わると完全にヘロヘロの腰抜け野郎!になってしまいました。。(辛笑)
我々、おじさん世代が愉しむのも勿論良いが、
若い世代の皆様にも、是非オススメしたい作品👍
教訓「危ない橋は渡るな…」という事で(笑)
★★★★
(元ネタとなった1953年の本家『恐怖の報酬』の方は恥ずかしながら未見なので、、いつか必ず鑑賞したいと思います!m(__)m)
…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥
アメリカンマフィア➡ドミンゲス役の、
名優【ロイ・シャイダー】、、
『フレンチ・コネクション』『ジョーズ』『マラソンマン』etc. とにかく70年代には無くてはならない渋~い脇役として印象的でしたが、、本作然り、主役も張れる程のタフさと個性的な容貌があり、まさしくワン&オンリーな俳優でした。この方は、ホントにジジ受けがいいんですよね👍(笑)
ナチス残党狩りの殺し屋・ニーロ役【フランシスコ・ラバル】
他の出演陣は、当時ほぼ無名に近い人ばかりかと思われますが、、適材適所、其々の持ち味が生かされた渾身の演技が光りました👍
…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥
既に、この作品の記事をあげている、先輩ブロガーの方々からも指摘されていた、初公開当時の凡そ30分のカットシーンですが、、
私も興味が湧いたので調べて見た所、前半部の逃亡のきっかけとなる其々の男達のエピソードの部分とエンディングシーンだったとの事でした。。監督の意志にそぐわない無謀な事をした事が仇となった典型でしょうか、、
当然、商売なので興業収入を上げる為には仕方のない事なのかも知れませんが、、裏目になってはモトモコモナシです。。
以前『未来世紀ブラジル』のレビューでも書きましたが、、エンディングを差し替えたり、長時間カットする等、愚の骨頂、、三~四時間ある大作でもあるまいし、配給会社も、拘りの強い監督の作品を扱う以上、イチかバチか、善し悪しはお前らが決めろ!位の気概を持って臨んでいただきたいと切に願います。m(__)m
音楽を担当したドイツのプログレッシブ・バンド【タンジェリン・ドリーム】のシンセサイザーによる電子音楽(古)は当時、斬新でインパクト大でした!※ 私はこの作品までこのグループを知りませんでしたm(__)m
余談☝
[SORCERER]とは?訳すと「魔法使い」「魔術師」らしいです、、
私としては、どちらかと言うと、かの有名なジャズの帝王【マイルス・デイビス】の1967年に発表したアルバムのタイトル曲としての馴染みの方が深く、私もとても好きな一曲です。。
ハービー・ハンコック(P)が、マイルスは不思議な魔力を秘めていると「SORCERER」(魔術師)をイメージして作曲した作品との事。宜しければ聴いてみて下さい(^-^)/
「映画の日」は欲張ってもう一本ハシゴしましたが、それはまた次回!ヨロシクどうぞ✋
![]() | Sorcerer (1977) (BD) [Blu-ray] 2,837円 Amazon |
![]() | SORCERER O/S/T 1,399円 Amazon |
![]() | アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督『恐怖の報酬』Blu-ray 3,291円 Amazon |










![Sorcerer (1977) (BD) [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51g%2BP5CSV-L._SL160_.jpg)

