玄関に立って居たのは、元バイト仲間の、
エリちゃんだった.…

華奢なエリちゃんなら、余裕で入れそうな大きなスーツケース(4~5泊用).…

何故か探検家の様な迷彩系のシャツにホットパンツ.…

outdoorのリュック(これはピンク)に、コップを2つカラビナに掛けている.…?

そして、双眼鏡を肩からぶら下げて.…

かなり、アンバランスではあるが、、

「エリちゃん、、どうしたの?」

「事情を聞いたら、いてもたってもいられなくなっちゃって.…」

「はははっ!そんな山の中を捜索する訳じゃないよ!」

「ゴメンなさいm(__)mでも、私、店長に長期休暇貰って.…来ちゃいました.…」

.…エリちゃんは長期休暇オーケーなんだ.…

「こんなおじさんの事情に付き合って貰って大丈夫なの?」


「旦那!そこは、断るとこちゃうの?」

「ふつつかな娘ですが.…てへ❗」
.…三指をつくポーズ

「いやいや!そんなエリちゃん無理しないで大丈夫だよ」

「だから~無理じゃなくて.….…迷惑ですか?」

「いや~そんな、滅相もない。いや!とんでもないよ!心強いよ!なぁフェデリコ?」

「なんやて?」

「はいっ?今何と?」

「いやいや!ちゃうちゃうって!」

「えっ何で関西弁.…?」

.…まずい、、フェデリコの口調がうつってる.…

「あれ?どうしたんだろうなぁ?今、チャウチャウ犬がそこでウ●チしてたんだよなぁ.…」
.…どうにか、ごまかせた.…

「はぁ.….…」

「.…,,,,」

「とりあえず、、上がって!これからご飯作るから!エリちゃんアジフライ好き?」


「えっ、あの私、青魚アレルギーなんです.…ごめんなさいm(__)m」





「何やて?しょうもない小娘やホンマ!」

「そうか・そうか!じゃあ貝類は大丈夫?」

「大好きです」

「オッケーじゃあボンゴレでも作ろうか!」

「旦那、それはあきまへん.…」

「はいっ!手伝います❗」

「小娘は黙っとらんかいっ❗」

ガラガラガラ

「あれっ旦那はん.…」

フェデリコを、即効冷凍室へリリース❗


「ちょっと旦那!殺生や!ワイも食べて~な?」

ガラガラガラドン

「何か、わくわくして来たね❗」

「そうですね❗楽しい♪」

「う~さぶっ…」





こうして、どうみてもアンバランスな二人の珍道中が始まることに.…

11fine

★この作品はフィクションです。