医療コンサルティングの高野聖義です。
共同通信社の報道です。
「病床15万~20万削減へ 政府、25年の適正数推計」
http://www.47news.jp/CN/201506/CN2015061101001694.html
以下転載
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政府が2025年時点で適正だと考える全国の病院ベッド数の
推計が11日、判明した。
現在の約134万7千床(13年)から、
10年後までに約15万~20万床削減して
115万~119万床程度にすることを目指す内容だ。
入院患者向け病床の適正化により、地域によってばらつきの
ある医療費支出を是正し、年約40兆円に上る国民医療費の
抑制を図る。
入院先が減るため、患者30万人程度が介護施設や
自宅などで在宅医療を受けられるように対応を強化する。
埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪、沖縄の6都府県では
ベッド不足のため増床が必要だが、
41道府県で30%前後の削減を迫られる県も多い。
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転載終了
病床数の問題は、複雑な問題が絡んできます。
現在の状況を元にした政策を考えるのか、未来をもとにした政策を考える
のかということが議論の対象になると思います。
医療費を削減させるという大きな目標を掲げるのであれば、病床数を減ら
すことが一番効果的です。
それ以外の方法もあるのではないかとも思います。
薬剤の使用や、医療機器への投資・開発、フリーアクセス制など見直すべ
きところは多々あると言えます。
しかし、利害関係者が増えると見直しも難しくなります。一番簡単なのは、
病床数の削減であるのだと思います。完全に私見です。
現在、中小病院からの売却相談をよくお受けいたします。
中小病院では生き残れないと感じている理事長の方も多いのです。
支出を下げるために、病床を減らし、負担軽減を達成したいというお気持ち
を強く感じます。
病床数の減少への取り組みをどう行っていくのか?
この動向はしっかり見極める必要があります。