タンザニアの眼疾患 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

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医療コンサルティングの高野聖義です。

毎日新聞の記事でタンザニアでの調査結果が掲載されていました。
金沢医大の佐々木教授の研究のようです。

紫外線が、目に対して影響を与えるというものです。

これは、眼科医の先生ともお話をしていても、漁師の方の白内障の進行が
早いなどの話題が出ますので、注意する必要があります。

今後は、パソコン、スマホの画面を見ることによる影響がどのように出てくるか
が問題になりそうです。



http://mainichi.jp/shimen/news/20150604ddm013040015000c.html

以下転載



眼病:紫外線が原因、日本の4倍 タンザニアの小中高生調査

 (毎日新聞 2015年06月04日 東京朝刊)



 紫外線が強くなる季節、肌と同様に注意したいのが目への影響だ。

 最近の研究で、子どもの頃から目に大量の紫外線を浴びると急速に目の老化が進み、比較的若いうちから白内障や老眼になる可能性のあることが分かってきた。

 金沢医大の佐々木洋教授(眼科学)らは昨年、東アフリカのタンザニアで紫外線と眼疾患の関係を探る疫学調査を実施、日本(石川県)の調査データと比較した。

 タンザニアの小中高校生計231人を対象に裸眼視力を調べると、

 93・6%が1・0以上と良好だった。
 近視の割合も日本の57・6%に対し4・4%と少なかった。

 ところが、紫外線が原因とされる眼疾患の一つ「瞼裂斑(けんれつはん)」の有無を調べると、タンザニアの子どもは中高生で100%、小学生を含めた全体でも実に97・3%が発症していた。23・0%だった日本の4・2倍だった。

 瞼裂斑は白目の表面を覆う結膜のたんぱく質が変性し、黄色っぽく変色したり盛り上がったりする病気。充血やドライアイの原因となる。放置すると「翼状片(よくじょうへん)」という病気につながる恐れもある。

 赤道に近いタンザニアは紫外線強度は日本の2倍以上。
 子どもの目が浴びる紫外線量は日本の3・3倍に上る。

 さらに、佐々木教授らは40歳以上の937人を調べた。
 すると、年齢が上がるにつれて裸眼視力0・3未満の低視力の人や失明した人の割合が高くなり、目の水晶体が中心部分(核)から白く濁ってくる「核白内障」が年齢とともに急増。
 老眼も早い時期から始まっていた。

 「日本人でも目に大量の紫外線を浴びれば、タンザニア人と同じことが起こり得る」と佐々木教授は警告する。

 対策には、つばの広い帽子や紫外線カットのめがね、サングラス、コンタクトレンズが有効という。