医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。
リーダー育成に携わっていると、出てくるニーズが、部下の意識を変化させたいということです。
何を言っても響かない、何を言っても行動が変わらない、問題は意識にあるので意識を変えて欲しいというニーズです。
難しい課題です。
意識は本人にしか変えられません。
周りが何を言っても行動が起こせないということで悩んでいる人もいますが、このような人は行動のきっかけを作れば変わります。
しかし、本人が真剣に意識を変えたいと考えていない以上、変化は望めません。
本人の意識は、今までの生き方で決まってきます。
上昇志向の強い人は、どんどん行動を起こそうとします。
しかし、行動を起こせない人も多くいます。
もし、行動を起こすことが出来ないのであれば、その仕事には向いていないのかもしれません。
やりたくない、面倒くさい、少し抵抗感を感じるなどの気持ちは誰でも持っています。
そして、その気持ちの源泉になっている部分は失敗したくないという気持ちです。
誰でも失敗したくないという気持ちはあります。
しかし、成功する確率が100%ではない以上、失敗は常にあるのです。
ミスもあるのです。
本人が失敗をしたくないと考えている以上、行動しないのです。
行動することは一番失敗に近づいているのですから。
失敗しない一番の方法は行動しないことです。
よく株式を購入しようと思っていて行動せずに、株価が下がっていると買わなくて良かったという人がいます。
場合にもよりますが、このような人は株式を購入しない方がいいのです。
リスクを買うことで、初めて利益を得られるというのが金融です。
リスクのない事は一切ないのです。
しかし、失敗するということと、この株式投資を一緒にしてはいけないのです。
例えば、上司からやれと言われたことをやっていないということは、業務命令違反です。
しかし、やって失敗した場合、上司、もしくは経営者の失敗なのですから、本人の失敗にはなりません。
ちっぽけなプライドを脱ぎ去り、失敗してもいいんだという気持ち、そして絶対に成功させるのだ、成長するのだという気持ちが意識の変化となるのです。
本当に意識レベルを変えたいのであれば、洗脳するしかありません。
本人に意志があるのであれば、行動するしかないのです。
最初に一歩を踏み出せないのは、単に臆病だからです。
勇気を振り絞り、最初の一歩を進めていただきたいと思います。