医療コンサルタントの高野昌則です。
診療所では、コメディカルスタッフが経営の基盤となっています。
特に眼科医院などでは、医師以外は全て女性という環境も多くあります。
このような医院で一番効果のある言葉があります。
「ありがとう」
です。
医師の方は、基本的に減点主義となります。
それは医療事故が発生しないようにするためには不可欠です。
これはいけない、これは間違い、これはこうしろ
とスタッフに言い続けなくては、医療事故が発生してしまいます。
そのため、常にミスがないかをチェックします。
しかし、経営者としての人物評価もこの減点方法ではスタッフがついてこれません。
常に減点法で考えていくと、スタッフ自身の評価も減点方式となりますが、モチベーションのダウンは否めません。
このときに、使う魔法の言葉が
「ありがとう」
です。
この話しをすると、どの院長先生も僕はスタッフに感謝しているからそんなことはないとお話をされます。しかし、スタッフの方とお話ししていくと、
「院長先生には感謝されていない。」
「認められていない」
という言葉が出てくるのです。
自分の考えている行動は、他人からみると全く違います。
その違いを認識できるかどうかが、一番の問題です。
このギャップを埋める言葉が「ありがとう」という言葉です。
海外の医療機関の方とお話ししてくと、常にサンキューという言葉を聞きます。
何をするのにも、サンキューとつけながら会話をしているのです。
しかし、日本の場合は、わかってもらえているという意識が強いため、面と向かって「ありがとう」という言葉が使われていないようです。
自分の気持ちはわかってもらえているというのは、幻想です。
幻想から抜け出して行動を始めましょう。