私はボイストレーナーの仕事ともうひとつ、派遣社員として事務の仕事をしております。


そう所謂「二足のわらじ」です。


この「二足のわらじ」の生活をして今年で3年目に入ります。


現実的に、ボイストレーナーで食べていく事は難しく、いつどこで生活費が一気に無くなるか超絶不安定な職業なのです。


ボイストレーナーの仕事一本で生きていくという事はプロ意識が高いとも言えますが、果たして本当にそうでしょうか?


ボイストレーナーや音楽講師は対人との仕事で、業種職種のジャンルの視点でも、モノを売る仕事よりはるかにニーズは少ない仕事です。


ぶっちゃけた話、ボイストレーナーは現段階として耳鼻咽喉科の医師や言語聴覚士のような国家資格や免許制はなく、ある程度音楽生活やってましたという方でもなれるものです。

だがしかし、発声方法や音楽理論、時には音声生理学等の医学的な分野の知識がないと、一歩間違えた指導をすると歌どころか生活が出来なくなるレベルまで音声障害をもたらしたり、訴訟も起きるケースもあります。


そう、自分の過信な知識と経験だけの勢いと、生活の為の利益重視で悪い意味で必死にトレーニングをすると、後々大きなトラブルに繋がる可能性もあります。


受講者さんは習っている先生の言うことは絶対聞かなきゃ!厳しくても耐えなきゃ!と思うのは師弟関係の心理面として当然ですが、ボイトレをして少しでも声を出した時に違和感(風邪のようにイガイガする、唾液が飲み込みにくくなった、音声が自分のイメージと違う声になったなど)を少しでも感じたら、習われている教室もしくは先生を見直す必要があります。


「私のところにしっかりついていけば、上手になれる。」のお言葉をかけられた事はありませんか?
凄くプラスな印象の言葉ですが、大体は「講師の利益重視の言葉」だと思っておいた方が良いかと思います。


常に「受講者側の意見や感想にしっかり耳を傾け、受講者の様子を常に把握し気付く」ことを指導理念として持たれているボイストレーナーが、ボイトレをやって本当に効果を早めに実感出来るでしょう。


なので私は、心落ち着かせ、的確なレッスンが出来るように、生活財源を確保するため「二足のわらじ」の仕事をしているのです。


休みはほぼ無いですし、大変っちゃ大変ですが、好きなボイトレレッスンがやり始めの頃は週一ペースの稼働でしたが、お陰さまで今は毎日、週末は9時間休憩無しにレッスン予約が入る事があります。

それだけ心の余裕を持つ事で、目の前の相手に向かって丁寧にレッスンが出来ている証拠なのかな?と最近そう思っております。


MariYa