愛言葉はフルスイング❤️

愛言葉はフルスイング❤️

闘病中にNEWSを知り毎日励まされています。
がんばってるから報われるわけじゃないんだ。
今を楽しみながら生きるゆるいシフトにチェンジしています。

Amebaでブログを始めよう!

本格的な夏の訪れは

セミの鳴き声から始まる1日。

 

今年は東京オリンピックが日本で開催されていますが

武器を置き、スポーツで競い合おうという

趣旨がオリンピックにはあります。

真夏の暑さの中

選手たちは毎日国の威信をかけて闘っています。

 

そんな中、私たちには

覚えておかなければならない

歴史があります。

 

今でも世界中のどこかで

戦争が起こっているから。

 

まず母からの記憶

後に父と叔父からの記憶を

私も繋ぎたいと思いここに記します。

 

母は昭和9年生まれ。

戦時中はまだ幼くて、静岡の山家育ちですので

当時はちょうちん行列が楽しかったそうです。

防空壕に行くのも遠足みたいな気持ちで

ちょっとした冒険のようだったと。

遠くに見える焼夷弾が花火みたいで綺麗だと

見とれてしまったとも聞きました。

母の母は幼いころ亡くなった為

戦争についてあまり聞かされたことが

なかったそうです。

 

ある日、学校からの帰り道

友達と歩いていた母の上空に

大きな影が通り過ぎると

隣を歩いていた友達が突然倒れたそうです。

一瞬の出来事で何が起きたかわからなかったそうですが

その子とはもう二度と会えなかったと。

 

しばらくして、村の役人がやってきて

かわいがっていた馬や牛や犬までも連れて行ってしまい

そのうえ、農機具や鍋や釜など

鉄でできている一切合切をもっていってしまった。

 

なぜこんな事をするのか

初めて父親に尋ねたそうです。

 

「お国の兵隊さんのお役にたてるためだよ」

 

「鉄は飛行機や鉄砲の玉にするんだ」

 

子供ながら相当な悲しみを受けた母は

 

 

「そんなの家から持っていくんじゃ、戦争に勝てるわけないよ!!」

 

 

と大声で叫んでしまったそうです。

 

 

父親と役人の顔色がさっと変わり

母は役人に殴られそうになりました。

しかし、その時父親が

「すみません!すみません!」と土下座し

代わりに役人から殴る蹴るされたそうです。

母はなんとか納屋に逃げたそうですが

恐る恐る出ていくと

あざだらけの父親が倒れたまま

 

「二度とそんなことを口にしてはならないよ」

 

今まで見たこともないような

悲しい顔で言ったんだよ、と聞きました。

 

 

戦時中はこれが日常でしょう。

子供が戦争の中で生きるということ。

生きてきたということ。

今もそういう子供がいるということ。

 

この話は私が小学3年生の時に

母の実家のお盆の花火を見ながら

聞いた話です。

「こうして親子で花火が眺められるって幸せだね」

 

ゆでたトウモロコシをかじりながら。

 

#きおくをつなごう。