随分古い情報なので、
現在、妊娠中、
または妊娠する予定や可能性のある方は
担当の家庭医さんや助産師さんにきいてくださいね。

あくまで、オランダで妊婦だった時代の一経験談です。
ときどき、日本の方にきかれるので、
オランダでの高齢妊娠・出産について思い出し日記。

最近、日本でも高齢出産がふえたせいか、
「マルコウ(高齢出産)」という日本語(?)も
きかなくなりました。
東京の産婦人科で検査をしたときは、
濃い目のピンクの診断書
(危険妊婦?っていう意味なんでしょうか??)
「高」に丸がついていたのを覚えています。

赤ちゃんの染色体検査に関して、
かなりタブーだったのは、
オランダでも同じです。
特に、キリスト教の信仰あついオランダ人の間では、
タブーです。

当時、オランダで36歳以上の妊婦さんは、
じゅうもう診断が無料でした。
現在も、無料かどうかちょっとわからないです。

私も妊娠することはないと思いますが、
「ひょっとして・・・(ないです!)」
備忘録として。

以下は昔の日記からのコピペです。

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妊娠が確定した、11週のころに、
胎児の染色体検査の予約を入れました。

隣町で受診しなければ、いけないとのこと。
オランダ語でNekplooimeting(nuchal translucency meting)
という胎児の染色体検査です。
恐らく、日本語ではトリプルマーカーテスト
ではないかと思いますが、微妙に違うそうです。

原理は、同じで胎盤を通じて、もれてくる胎児の赤血球を、
妊婦の血液から見つけて調べる方法です。

Nekplooimetingは、妊婦のクビから血液を採取します。

胎児診断でわかる染色体異常は、ダウン症
脊椎の先天的病気、フェニールケトン症
血友病、胎児赤芽球症、感染症などです。

子供達のとき受けたのは、じゅうもう診断です。
オランダ語でVlokkentest(Chorionbiopsie)。
胎児側のじょうもうを採取して調べるものです。
これだと、9週から11週の間で診断が受けられます。

日本でよく聞くのは、羊水検査です。
オランダ語でVruchtwateronderzoek(Amnionpunctie)。
これは、羊水をとって胎児の細胞を調べます。
ただ、この検査は16週以後(5ヶ月)でないとできないので
人口流産を希望すると、妊婦にとってかなり危険です。

なので、オランダではじゅうもう診断をすすめます。
じゅうもう診断も羊水検査も、胎盤を傷つけるので
流産の危険性を、担当の産婦人科医から説明を受けます。
パンフレットも渡され、十分危険性をしっかり理解した上で
同意し、じゅうもう診断を受けることに。
このとき、オランダ語がほとんどわからなかったので
パンフレットを読んでも、さっぱり。

本を読んだり、ネットで調べたり、助産師だった友人に聞いたり、
マーストリヒトの病院の日本語相談室に電話をしたり

蘭蘭ネットワークの方にきいたり、セミナーに参加したり、とかなり自分で
自分で事前に予習をしてきました。

娘のときですが、
男性医師でビックリ。

局所麻酔なして、
そのとき、自分が針恐怖症だということを
思い出しました・・・!

まったく痛くも、かゆくもないけど
エコーをみながら、
「胎児には、触ってませんから、大丈夫、大丈夫」
とじゅうもう診断の産婦人科医さん。

「ホント、ホント、触ってない。大丈夫、大丈夫」
と夫。

針恐怖症の私は、恐怖におののきながら、
エコーをみたり、自分の下腹部を見たり、ひきつっていました。

じゅうもう診断の産婦人科の先生って、
全て手作業ですが、神業のようでした。

この日、夫が、一緒に行くといって、譲らなかったので
わざわざ、会社を休んでついてきてもらったのだけれど
夫と一緒で、よかったとつくづく感謝・・

で、無事終了。
しばらく、横になって休ませてもらいました。
傷口が、化膿したり、異常を感じるときは
すぐに連絡することと、緊急用の電話番号や連絡先を
いただいて、帰宅。

針恐怖症の私には、かなりつらい検査でしたが、
痛みは全くありません。
(チクリぐらいです)

Nekplooimetinは受けたことはありません。
オランダ人で受けた妊婦さんによると、
比較的簡単で、短時間の検査だそうですが、
ただし、精度は劣るとのこと。
なので、疑わしいときは、
じゅうもう診断を再度受けるよう
勧められます。

オランダ語で、英語でもそうなんですが、
Mongooltjeというのは、俗語でダウン症のことなんですね。
なので、モンゴロイドやアジア人だけがなる病気だと
信じているオランダ人が、結構多いとのことです。

オランダの産婦人科や病院では、民族は関係なく、
妊婦の加齢とともに、健康な両親からでも、
確率的に高くなるという説明を繰り返し受けます。

一週間以内に(だったと思います)
こちらから連絡をしました。
そのときに、娘が女の子であることも
ききだしました!
(通常、性別は教えてくれません。
きけば、必ず教えてくれます)

夫と私だけの秘密にして、
ゆっくり名前を考えました。

秘密といっても、数ヵ月後には、
みんなわかってしまうのですが・・・・