こんにちは  

ばあばの認知症に気づいた
きっかけの1つが冷蔵庫だったと
〝その7〟で書きました。

冷蔵庫は100%彼女のテリトリー。
そこが管理できなくなると、
こんなに悲しい状態になるのだ
と知りました。

完全な管理下という意味では
冷蔵庫だけではなく台所は全て
ばあばのものでした。

この家のご主人は
「男子厨房に入らず」の方。
家の構造からして、台所と
リビングは、廊下をはさんで
完全に独立しています。
おそらく二人はそういう設計を
納得して建てたはずです。

ばあばのお台所には、
彼女が管理できなくなっていた
大量の〝ビン〟がありました。

そのビン類は、台所のみならず、
この家の勝手口にある土間の
棚の上にもずらーりと並べられて
いたのですが、
いよいよ遺品整理となるまで、
私はそれらを、見て見ぬふり
しておりました。

そこに手をつける勇気がちょっと…
ございませんでして😅

ビンの中身のほとんどは、
梅干し、梅酒、かりん酒。
あとはもう、何の果実酒やら
まったくわからない液体😞

大きな梅干しのビン。
大きいのも中くらいのもある
梅酒やかりん酒のビン。
日本酒や焼酎の一升瓶の再利用
などいろいろで、どれもこれも
大変重たい。




ちゃんと数えてはいませんが、
これらのビン、大小合わせて、
30とか40とか?

古いほうの梅干しは、庭で、
鉄の棒でガシガシやらないと
崩れないほど、固まっており、
果実酒は流し台で、水を入れて
振って中に残った実を出し、
物によっては、結構臭いが
きついものもあり😱
これに関して娘は完全に辞退。
はいはい。ゴム手袋とマスクで
頑張りましたよ😑


梅干し作りは何十年にも渡る
ばあばの慣習的行事で、私も
幼い頃、天日干しのお手伝いを
仰せつかった記憶があります。

庭の梅の木に実がつくと、
せっせと梅干しやら梅酒やら、
大量に作っていたのでしょう。

元気なうちは、食卓に出し、
人に振る舞い、きっとうまく
回転していたのでしょうけど。

認知症の診断が下りて、
ヘルパーさんが入るころでも、
梅の実を採ってくるとこまでは
できていて、台所のテーブルに
どっさり置いて、それを忘れて
傷んでしまうことがありました。

梅の実がついたから梅干し
やらなきゃ、というのは、
忘れていなかったのでしょうね。


何十年もやってきたことが、
ままならなくなる。
認知症も初期のころって、
それを自覚することがあるので
しょうか。

毎年の梅酒、漬物、干し柿など
今年もちゃんと作っているか、
近くのご高齢の方、気にして
あげてくださいね☺️